ソニーモバイルの2023年プレミアムフラッグシップモデル、Xperia 1 V。
国内モデルはキャリア版が今月中旬、SIMフリー版が7月14日リリース予定で、今回はキャリア版とSIMフリー版の発売間隔が短いこともあり、SIMフリー版待ち、という方もかなり多いという印象です。
一方、今回のXperia 1 Vの海外での発売は香港版が一番乗り。
先月26日の発売日以降、Geekbench上でも発売日の26日以降、一気に「XQ-DQ72」のベンチマークスコアの測定結果が増えています。
しかし今回、この発売後の複数のXperia 1 Vのベンチマークスコアを見ていたところ、ちょっとした「異変」に気付きました。
製品版Xperia 1 Vのベンチマークスコアが「レビュー向け」よりも低い?
以下はXperia 1 V (XQ-DQ72)の発表(5/11)~発売(5/25)までのスコアと発売後(5/26以降)のスコアの平均を比べたもの:
発売前 | 発売後 | 差(%) | |
シングルコア | 1931 | 1726 | -11% |
マルチコア | 5118 | 4419 | -14% |
ご覧のように「発売前」→「発売後」で平均スコアがシングルコアが11%、マルチコアが14%も下がっています。
ここでいう「発売前」のスコアは主に主要メディアに提供されたレビュー用のいわゆる「ジャーナリスト版」端末や展示用端末で測定したものが思われます。
一方、発売後のものはその大半が一般ユーザーが測定した「製品版」からのものということに(もちろん若干の「ジャーナリスト版」は混じっているとは思いますが)。
つまり、製品版Xperia 1 Vのベンチマークスコアは何らかの理由で「ジャーナリスト版」よりも平均的にスコアが低い、ということになります。
確かに、ざっと見るだけでも26日以降のXperia 1 Vにはマルチコアで3000ポイント台と、SD8Gen2搭載機種としてはかなり低いスコアが混じっているのが分かります。
また、この製品版のXperia 1 Vのベンチマークスコアは他のSnapdragon 8 Gen2搭載機と比べてもかなり低め。
普通、発売前のレビュー用端末というのはまだソフト的な調整や最適化が不十分といったこともあり、むしろ調整済の製品版の方がベンチマーク性能は高くなる傾向があります。
よって、なぜこのXperia 1 Vではその逆、レビュー用端末→製品版でこのようにスコアが下がったのか、理由は不明ですが、ひょっとしてソフト的に何らかの異なる設定をしているのでしょうか?
さすがにハード的な仕様が異なるという事はないとは思いますが、理由については気になるところです。
データソース:Geekbench
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