複数のXperiaで2月以降に突然の異常電池消費や発熱の報告が急増システム落ちによるCPU暴走が原因？

最新のXperia 1 IVや5 Vから2世代前の古めの機種まで、最近、複数のXperiaモデルでバッテリーの異常消費や異常なレベルの発熱といった不具合が広範囲で起きている、という報告が上がっている模様です。

巴哈姆特という台湾のゲーマーが集うフォラム上で報告・検証されていたもので、この投稿者によると、2月以降、複数のXperia機種でcom.android.abxというプロセスが断続的にクラッシュ。
その結果、com.sonyericsson.crashmonitorという別プロセスに過剰な負荷がかり、その結果、CPUが異常な動作をしているというもの。

以下はXperia 1 IIにおける正常時と、異常バッテリー消費や過剰な発熱をしている際のCPUの動作を比較したもの。

↑正常な状態ではCPUのプライマリ・コアのクロックスピードはかなり低くなっていますが、

↑異常時には同じコアのクロックスピードがほぼフルスピードで動作していることがわかります。

要は、Androidシステムの何らかのバックグラウンド・アプリ/プロセスが断続的にクラッシュしており、それが原因でシステムがクラッシュレポートのログを取るプロセスが異常なCPU動作を引き起こしている、ということではないかと思われます。

確かにここ最近、国内のXperiaユーザーやReddit上でも異常バッテリー消費の報告が増えているという気はしていましたが、これらはタイミング的にもAndroid 13アップデート直後の再インデックス化などに起因するものではないかと思っていました。

しかし、今回のレポートによると、問題が発生しているのはXperia 1 II / 5 II / 10II / 1 III / 5 III / 10 III / 1IV / 5 IVと、最新Xperiaから2世代前のハイエンドとミッドレンジモデルと広範囲に渡っており、少なくとも搭載チップセットやOSバージョン依存の問題でないことは確かな模様。

一方、この手の不具合はWeibviewやGoogle Play開発者サービス、Google Playシステムアップデートなどがトリガーとなっていることが多いのですが、今回はこれらのアップデートの削除や、端末の初期化をしても症状が改善しないとのことで、現状では完全にお手上げとなっている模様です。

ソース：巴哈姆特