PS5、PS4を累計販売台数で1%上回る 価格高騰や独占タイトル不足でも好調を維持

PS5は本体価格の上昇や独占タイトルの少なさが指摘されるなか、米国では発売から同じ期間で比較した累計販売台数において、PS4をわずかに上回っているようです。市場調査会社Circanaのアナリスト、Mat Piscatella氏が公開したデータによると、PS5の発売から71カ月時点での累計販売台数は、PS4の同時期を1%上回っています。

一方、2026年に入ってからの販売台数だけを見ると、PS5はPS4を3%下回っています。直近の販売ペースには差があるものの、世代全体ではPS5がわずかにリードしている状況です。

PS3と比較すると販売台数は30%増

今回の比較では、PS5は米国でPS4を1%上回るだけでなく、同じ発売後71カ月時点のPS3と比べると、販売台数は30%多くなっています。

PS5は発売当初、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う供給不足に直面しました。需要があっても本体を購入できない時期が続いたことを考えると、その後に販売を積み重ね、PS4を上回る水準に達した点は注目されます。

ただし、今回の数字は米国市場に限った比較です。また、PS5がPS4を大きく引き離しているわけではなく、累計販売台数の差は1%にとどまっています。

PS5は大幅値上げ、PS4は当時200ドルで販売

PS5の販売動向を考えるうえで注目されるのが、本体価格の違いです。記事によると、米国での販売価格は通常モデルが650ドル、PS5 Proが900ドルに達しています。

一方、PS4は発売から同程度の期間が経過した2019年のブラックフライデーセールで、200ドルで販売されていました。当時は『The Last of Us Remastered』『ゴッド・オブ・ウォー』『Horizon Zero Dawn』などのタイトルも購入を後押しする要素となっていました。

米国の物価上昇を考慮しても、2019年の200ドルは現在の約270ドルに相当するとされています。PS5の通常モデルはその2倍を大きく上回る価格であり、前世代と比べて購入時の負担が増していることは明らかです。

独占タイトルの少なさも指摘される

PS5世代では、独占タイトルの少なさも批判の対象になっています。PS4では『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』『Marvel’s Spider-Man』『The Last of Us Part II』など、長期間にわたってPlayStationでしか遊べないタイトルが購入理由の一つになっていました。

一方、PS5では『Demon’s Souls』『Saros』『Marvel’s Wolverine』などが挙げられるものの、PS4世代と比べて独占タイトルの存在感が薄いという見方があります。PS4時代には後年、PC版が発売されたタイトルもありましたが、発売当初はPlayStationでしか遊べない期間が長く続いていました。

ソニーは近年、ライブサービス型タイトルを除いてPC向け展開を縮小する方向に動いていると記事では指摘されています。今後、『Until Dawn 2』『ゴッド・オブ・ウォー』関連の新作『God of War Laufey』『Intergalactic』などが登場すれば、PS5独占タイトルのラインアップが充実する可能性があります。ただし、これらの作品の発売時期や独占展開の詳細は、個別に確認する必要があります。

GTA 6が年末商戦を押し上げる可能性

今後の販売動向を左右する要素としては、GTA 6の発売も挙げられます。同作は大きな注目を集めており、発売に合わせてPS5の購入を検討するユーザーが増えれば、年末にかけて販売台数が伸びる可能性があります。

ただし、2026年の販売台数ではPS5がPS4を3%下回っているため、累計でのリードが今後さらに拡大するかどうかは不透明です。GTA 6の発売効果に加え、本体価格やソフトラインアップがどのように推移するかも重要になります。

価格が高く、独占タイトルの少なさも指摘されるPS5ですが、米国では発売後の同じ期間で比較すると、累計販売台数でPS4を上回っています。もっとも、その差はわずかであり、今後も優位を維持できるかは引き続き注目されます。

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