Galaxy S23はいろんな意味で「劣化」フラッグシップ? UltraとはWi-FiやBTにもスペック差があることが判明

明日、2月1日に正式発表となるサムスンの最新フラッグシップ、Galaxy S23シリーズ。

外観からかなり詳細なスペック、価格(米国では基本据え置き、他の国・地域の多くでは値上がり)、そして発売日(米国では2月17日)まで、正式発表前にほとんどの情報がリークされています。

一方、発表直前のここ数日で明らかになっている点、というのもいくつかあり、先日、無印のGalaxy S23と最上位モデルのS23 Ultraではストレージ規格に違いがあることが明らかになり、また、メモリ規格にも違いがある可能性(こちらはまだ不確実)が浮上しました。

しかし今回、このGalaxy S23とS23 Ultraではこれ以外にも細かなスペックの違いがあることが明らかになりました。

Galaxy S23 UltraのみがFastConnect 7800対応?

Twitter上ではIce Universe氏として知られる超有名リーカーからの情報で、これによるとGalaxy S23/S23+はクアルコムのFastConnect 6900が採用されているのに対し、Galaxy S23 UltraだけはFastConnect 7800を搭載とのこと。

FastConnect 7800とは?

FastConnect 7800はクアルコムが昨年発表した新世代の無線通信SoCのことで、前チップセットの最大の違いは次世代WiFi規格、WiFi 7に対応している、という点。

また、Bluetooh周りでもチップセットから色々と進化しており、中でも2つのBluetoothディバイスと同時接続ができるという点は大きな魅力。

そして、Dual Bluetoothと呼ばれる新技術でペアリング速度が2倍に、さらに接続レンジも2倍に伸びており、これらも大きな進化点です。

無印Galaxy S23はSD8Gen2搭載機の中でも「劣化版」?

一方、Galaxy S23シリーズにはSnapdragon 8 Gen2 For Galaxyというクロックアップされた特別エディションのSD8Gen2が搭載されることが判明しています。
(ただ、ベンチマークスコアを見る限り、性能は他のSD8Gen2搭載機よりスコアは低めです)

一方、不思議なのはノーマル版のSnapdragon 8 Gen2は公式発表を見る限りFastConnect 7800はSD8Gen2とセットになっているはず。

Qualcomm公式サイトより

つまり、私の解釈が間違っていなければ、ノーマル版SD8Gen2を搭載した他メーカーのモデルは基本的にすべてFastConnect 7800を搭載しており、要はS23 Ultraが特別なのではなく、S23が劣化版通信チップを搭載している、とも言えます。

また、先述のように、S23はストレージ規格がUFS3.1
一方、これまで当サイトで把握している限り、他メーカーでもSD8Gen2搭載モデルでUFS4.0ではないフラッシュメモリを搭載した機種というのは存在しません。

よって、このGalaxy S23は単にUltraよりスペックが低い、というだけでなく、それ以外のSD8Gen2搭載機の標準的な機種から見ても劣った部分の多い機種、という可能性が高そう。

もちろん、実際の出来栄えは発売されなければ分かりませんが、少なくともスペック面でS23はいくつか削っているところがある、という点は認識しておいた方が良いと思います。

追記:UFS3.1はS23の128GBモデルのみ

先のGalaxy S23「だけ」にUFS3.1ストレージが使われる、という情報に関する追加情報です。

Ice universe氏からの情報なので、信ぴょう性は高いと思われ、同氏によると、Galaxy S23シリーズの中でUFS3.1フラッシュメモリーが使われるのは128GBモデルのみ、とのこと。

つまり、無印S23でも256GB以上のモデルにはUFS4.0が採用されるということに。

さらにその理由については:

サムスンは128GBバージョンのUFS4.0ストレージを生産していないためで、これを生産しているのはKioxiaのみとのこと。

要は自社製フラッシュメモリーではUFS 4.0の128GBバージョンがないので、S23の128GBモデルだけはUFS3.1を使わざるえない、ということのようです。

ちなみに、S23+やS23 Ultraの最低ストレージ容量は256GBからとなることがリークされています。

Galaxy
スマホダイジェストをフォローする

コメント