チップセットはAQUOS wish2やsense6sと同じSnapdragon 695 5Gを搭載しながらも、カメラ性能の進化などが注目されています。
しかし今回、このAQUOS sense7の仕様、具体的には「強度」おいて前モデルやその他の旧型senseシリーズより劣化していることが判明しました。
AQUOS senseシリーズはその伝統スペック?の一つとして歴代モデルはすべてアメリカ国防総省が制定したアメリカ軍の資材調達に関する規格、通称「MIL規格」に対応しており、端末の耐久性を売りの一つとしてきました。
もちろん、今回のAQUOS sense7もこのMIL規格には対応しています。
一方、MIL規格は複数の項目分かれているのですが(MIL-STD-810Hは28項目とか)、このAQUOS sense7が準拠しているのはMIL-STD-810Hの15項目、MIL-STD-810Gの1項目の合計16項目。
ところが、歴代のAQUOS senseシリーズのMIL規格項目の数の推移をみてみると:
- AQUOS sense: 8項目
- AQUOS sense2: 9項目
- AQUOS sense3: 19項目
- AQUOS sense4: 19項目
- AQUOS sense5G: 19項目
- AQUOS sense6: 17項目
- AQUOS sense7: 16項目
AQUOS3、4、5Gでは19項目対応していたMIL規格がsense6で2つ減り、sense7ではさらに一つ減っています。
AQUOS sense4からsense7までの4世代の対応項目を一覧にしてみると:
AQUOS sense7 | AQUOS sense6 | AQUOS sense4/5G | |
防水(浸漬) | 〇 | 〇 | 〇 |
防水(雨滴) | 〇 | 〇 | 〇 |
防塵 | X | X | 〇 |
防塵(風塵) | X | X | 〇 |
耐振動 | 〇 | 〇 | 〇 |
耐日射 | X | 〇 | 〇 |
防湿 | 〇 | 〇 | 〇 |
高温保管(固定) | 〇 | 〇 | 〇 |
高温保管(変動) | 〇 | 〇 | 〇 |
高温動作(固定) | 〇 | 〇 | 〇 |
高温動作(変動) | 〇 | 〇 | 〇 |
低温動作 | 〇 | 〇 | 〇 |
低温保管 | 〇 | 〇 | 〇 |
温度耐久(温度衝撃) | 〇 | 〇 | 〇 |
低圧保管 | 〇 | 〇 | 〇 |
低圧動作 | 〇 | 〇 | 〇 |
氷結(結露) | 〇 | 〇 | 〇 |
氷結(氷結) | 〇 | 〇 | 〇 |
耐衝撃(落下) | 〇 | 〇 | 〇 |
AQUOS sense7はsense4は対応している「防塵」と「耐日射」の項目に非対応となっており、これは要はAQUOS sense7はsense4と比べると埃などが入りやすく、また日光などによる劣化も早い、という事になると思われます。
強度ではarrows Nが優秀、MIL規格は23項目準拠
一方で、発売はまだ先になりますが、同じSD695搭載でライバル機種と目されるのがFCNTの新型モデル、arrows N F-51C。
同モデルのMIL規格準拠は:
なんと23項目で準拠しており、AQUOS sense7よりも準拠項目が7つも多い、ということになります。
このarrows Nは詳細スペックなどで未確定な部分もありますが、少なくとも端末の耐久性・強度という面ではAQUOS sense7よりもかなり優秀な機種となりそうです。
ソース:ドコモ、Sharp
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