今週金曜、6月10日に発売となるソニーの新型ミッドレンジXperia、Xperia Ace III。
そして7月リリース予定のXperia 10 IV。
台数的にはおそらくフラッグシップのXperia 1 IVよりも売れ、「主力」となるであろうこれら2モデルはそれぞれSnapdragon 480およびSnapdragon 695を搭載しています。
これらのチップセットのベンチマークスコアはいたるところで見ることができますが、スコアだけ見てもどの程度の性能なのか、というのは実感できない部分も。
というわけで今回はこれら新型Xperia、2モデルのベンチマーク性能が過去のXperiaハイエンド・フラッグシップに当てはめるとどの程度か?という点を見てみたいと思います。
Xperia Ace IIIに搭載のSnapdragon 480のベンチマーク性能
まずはそれぞれの新型Xperia、2モデルのベンチマーク性能。
Xperia 10 IVに搭載のSnapdragon 695のベンチマーク性能
そして以下は過去のXperiaフラッグシップモデルとそれぞれに搭載されていたチップセットのベンチマークスコア一覧。
機種 | 搭載チップセット | Antutu 9 |
Xperia 1 IV | Snapdragon 8 Gen1 | 1028635 |
Xperia 1 III Xperia 5 III Xperia Pro-I | Snapdragon 888 | 802651 |
Xperia 1 II Xperia 5 II Xperia PRO | Snapdragon 865 | 646108 |
Xperia 1 Xperia 5 | Snapdragon 855 | 542385 |
Xperia XZ3 Xperia XZ2 Xperia XZ2 Premium Xperia XZ2 Compact | Snapdragon 845 | 405521 |
Xperia XZ1 Xperia XZ1 Compact Xperia XZ Premium | Snapdragon 835 | 313331 |
Xperia XZs Xperia XZ | Snapdragon 820 | 262783 |
Antutuベンチマークスコアは一つの目安でしかありませんが、大まかな性能を見るには十分なはず。
Xperia ACE IIIに搭載のSD480のスコアは約28.5万ポイントなので、これを旧型Xperiaフラッグシップに当てはめると、Xperia XZシリーズ(SD820)とXperia XZ1(SD835)シリーズの間くらいの性能、ということに。
つまり、Xperia Ace IIIのベンチマーク上での性能は5~6年前のフラッグシップXperiaと同等、ということになります。
一方、Xperia 10 IVに搭載のSD696のスコアは約40万ポイント。
これはXperia XZ2シリーズやXZ3に搭載されていたSD845とほぼ同等のスコアでなので、同モデルは4年ほど前のハイエンドXperiaと同等の性能、ということになります。
さすがに最近では初代Xperia XZシリーズを使っている方、というのはあまり見かけなくなりましたが、Xperia XZ3などはまだまだ現役、といった印象を受けます。
ちなみにXperia Ace IIIのドコモ版の価格は3万4408円、Xperia 10 IVのドコモ版の価格は6万4152円。
一方で、Xperia 10 IVとベンチマーク上の性能ではほぼ同等なXperia XZ3などは未使用品はあまり見かけませんが、Aランクの美品であっても1万円台~2万円で購入可能な所も多いようです。(XZ2シリーズだとさらに安い模様)
もちろん、スマホの性能はチップセットだけで決まるわけではなく、カメラ性能やOSバージョン、セキュリティーといった面の考慮も必要だとは思います。
ただ、それらを勘案しても、新品とは言え、旧型のハイエンドXperiaと比較して価格が3倍以上でほぼ同性能の新型Xperiaミッドレンジを買う意味、というのはあまりないような気もします。。。
そう考えると、Xperiaに限らず新型のミッドレンジモデルというのは意外と「割高」なのかもしれませんね。
ソース:nanoreview.net
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