
ソニーの最新フラッグシップスマートフォン「Xperia 1 VII」で発生している深刻な不具合に関し、新たな展開が報告されています。端末が突如として起動不能に陥る、いわゆる「文鎮化」の問題について、ソニーが一部のユーザーに対し返品・返金対応を開始している可能性が出てきました。
修理対応から一転、返金受付の報告が相次ぐ
「Xperia 1 VII」で発生している文鎮化問題は、端末が勝手に再起動を繰り返す、あるいは完全に起動しなくなるというもので、ソニーはすでにこの不具合を認識し、日本国内では販売を一時停止しています。しかし、具体的な原因の特定には至っておらず、修理に出したユーザーの多くは、いまだに端末が戻ってこない状況が続いています。

こうしたなか、ここ数日でSNSや掲示板を中心に、ソニーストアで購入したSIMフリーモデルについて、返品や返金に応じてもらえたという報告が相次いで投稿されています。

実際の投稿の一例では、「サポートに問い合わせたところ、修理に出した端末をそのまま返送してもらい、その後ソニーストア側から返金手続きの案内があった」とする声や、「修理に2週間かかると言われ、代替機も用意できないため返品を選んだ」といった体験談が見られます。
対象はソニーストア購入のSIMフリー版のみ?
現時点で返金・返品に応じてもらえたのは、ソニーストアから直接購入したSIMフリーモデルであるケースがほとんどです。加えて、公式ストアのチャットサポートを通じて問い合わせたユーザーに限られている模様です。
一方で、筆者の所有するXperia 1 VIIもソニーストア購入品ですが、幸いまだ不具合は発生しておらず、返品や返金に実際に応じてもらえるかは確認できていません。
対応は限定的、今後の動きに注意が必要
このように、ソニーが明確に返金対応を公式発表したわけではなく、個別対応である可能性も残されています。そのため、今後問い合わせが増加した場合、対応方針が変更され、返品・返金の受付が打ち切られるという展開も十分に考えられます。
もしXperia 1 VIIをソニーストアで購入し、文鎮化の不具合に遭遇している方がいれば、修理を選ぶ前に一度チャットサポートで返金可否を確認してみる価値はありそうです。とくにメイン機として利用しており、長期間の修理待ちが難しい方にとっては、現時点では返品という選択肢が最も現実的な対応策かもしれません。
今後、ソニーが不具合の原因を解明し、安定した修正策を示せるかどうかがXperiaブランドの信頼回復において重要なポイントとなるでしょう。続報に注目です。