
Nintendo Switch 2向け「ゼルダの伝説 時のオカリナ」のリメイク版が、正式発売を前にPC上で動作している様子が確認されました。Switch 2向けエミュレーター「Lichii」を利用したもので、最近進展しているSwitch 2の脱獄やゲームデータの吸い出しが背景にあるとみられています。
ただし、現時点では動作に大きな問題があり、快適にプレイできる状態には至っていません。
発売前のリメイク版がPC上で動作
SNS上では、Switch 2向けエミュレーターLichiiを使用して「ゼルダの伝説 時のオカリナ」のリメイク版をPC上で動作させている映像が公開されています。
映像ではゲーム自体は動作しているものの、フレームレートは20~60fpsの範囲で大きく変動し、頻繁にスタッタリングが発生しています。また、色が非常に薄く表示される問題もあり、リンクの姿がほとんど見えなくなる場面もあるとのことです。
一方、音声については比較的良好で、BGMも途切れることなく再生されているようです。
ns2jbの進展でゲームデータの流出も発生
今回のPC動作を可能にした背景には、Switch 2向け脱獄手法「ns2jb」の急速な進展があります。
ns2jbは本体のファイルシステムに存在する脆弱性を悪用するもので、現時点では完全なカーネルレベルのエクスプロイトには至っていないものの、ゲームデータの吸い出しや改変などが可能になっています。
実際に「ゼルダの伝説 時のオカリナ」のリメイク版についても、ゲームファイルの解析やデータマイニングが行われていると報じられています。
また、すでに「マリオカート ワールド」や「ドンキーコング バナンザ」など、Nintendoの主要タイトルもPC上で動作するようになっており、Switch 2向けゲームの非公式な実行環境が広がりつつあります。
発売前のエミュレーションで海賊版リスクが拡大
Switch 2向けエミュレーターLichiiは、旧Switch向けエミュレーターYuzuなどの開発資産を背景にしています。過去にはYuzuがNintendoのゲームの海賊版流通を助長したとして、同社から法的措置を受けた経緯もあります。
今回特に問題視されるのは、「ゼルダの伝説 時のオカリナ」のリメイク版が11月5日の正式発売を前にPC上で動作している点です。
一部の小売店がパッケージ版を早期に出荷したほか、発売日前に購入できたケースもあり、これがゲームデータの流出やネタバレにつながったとみられています。
予約販売では記録的な人気を集めているとも報じられているだけに、発売直前のゲームデータ流出はNintendoにとっても大きな問題となりそうです。
NintendoはSwitch 2の脱獄対策を強化か
NintendoはSwitch 2の脱獄について公式なコメントを出していませんが、対策を進めている可能性があります。
以前、脱獄手法ns2jbの入口として利用されていた「SmileBASIC 4」がeShopから削除されたほか、先日には「Civilization 7」のSwitch版カートリッジが回収対象になったとの報告もありました。
こちらはゲーム内チャット機能を利用するCivSwitchという別のエクスプロイトが関係しているとみられています。
Switch 2の脱獄はまだ発展途上ですが、発売前のゲームがPC上で動作する段階にまで進んでいることは、Nintendoにとって無視できない状況となっています。今後のファームウェア更新によって、こうした脆弱性がどこまで封じられるのか注目されます。


