
プライバシー重視のAndroid派生OS「GrapheneOS」が、Pixel 10シリーズ向けにLinux 6.18カーネルを導入しました。最新アップデートは安定版チャンネルで配信されており、現時点で大きな不具合も報告されていません。また、Pixel 11シリーズへの対応についても、Android 17 QPR2の正式リリースをきっかけに実現する可能性が高まっています。
Pixel 10シリーズにLinux 6.18を導入
GrapheneOSは、2026110200リリースを通じてLinux 6.18カーネルへのアップデートを提供しました。対象となるのは以下の4機種です。
- Pixel 10
- Pixel 10 Pro
- Pixel 10 Pro XL
- Pixel 10 Pro Fold
今回の更新はすでに安定版チャンネルで配信されており、開発チームによると、これまでのところユーザーから問題の報告は寄せられていないとのことです。
注目すべき点は、Google純正のPixel向けソフトウェアが依然としてLinux 6.6カーネルを採用しているのに対し、GrapheneOSではそれより新しいLinux 6.18へ移行していることです。
Linuxカーネルは、Androidとスマートフォンのハードウェアを仲介する重要なソフトウェアです。今回の更新によって、GrapheneOSはPixel 10シリーズでより新しいカーネルを利用できるようになりました。
なお、GrapheneOSは旧世代の対応Pixelにも新しいカーネルを導入する作業を進めていますが、こちらは追加の開発が必要になる見通しです。
Pixel 11シリーズへの対応はAndroid 17 QPR2が鍵
一方、Pixel 11シリーズでGrapheneOSを利用したいユーザーにとっても、今回の発表には重要な進展があります。
GrapheneOSがPixel 11シリーズを正式にサポートできていない主な理由は、Memory Tagging Extension(MTE)というセキュリティ機能への対応です。同OSの開発チームはMTEを重要なセキュリティ要件として位置付けており、この機能に必要なファームウェア側の対応が不足していたことが導入の障壁となっていました。
しかし、Android 17 QPR2のベータ版では必要なファームウェア対応がすでに確認されており、GrapheneOSは来月予定されている安定版にもこの機能が引き継がれると期待しています。
Googleが予定どおりMTE関連の機能を正式版に実装すれば、GrapheneOSはPixel 11シリーズをサポートできる見込みです。
さらに、Pixel 10シリーズ向けの開発を通じて、Pixel 11シリーズとの互換性確保に必要な作業の多くもすでに完了しているとしています。
現時点ではPixel 10シリーズ向けのLinux 6.18アップデートが先行して提供されていますが、Android 17 QPR2の正式リリースが予定どおり進めば、Pixel 11シリーズでGrapheneOSを利用できる日も近づきそうです。

