
Nintendo SwitchおよびNintendo Switch 2向けゲームカードに使われるROMチップの供給体制に、変化が生じる可能性があります。任天堂の主要サプライヤーであるMacronixがROMチップの生産から撤退する方針を示したと、X上で報じられています。
Macronixはこれまで、任天堂のゲームカード向けにROMチップを供給してきた企業です。今回の動きが実際に進めば、任天堂はゲームカードの製造において、別のサプライヤーへの依存度を高めることになりそうです。
MacronixがROMチップ事業から撤退へ
X上のリーカーからの投稿によると、MacronixはROMチップの生産を終了する方針で、2026年第3四半期(Q3 2026)がROMの売上高を独立して報告する最後の四半期になるとされています。
背景にあるのは、ROM事業の売上減少と生産能力の制約です。同社は限られた生産リソースを、より有望な分野への投資に振り向ける考えとみられます。
ただし、現時点で任天堂向けの供給がいつ終了するのか、既存の在庫や契約がどの程度残っているのかといった詳細は明らかになっていません。
ROHMがSwitch 2向けの供給を継続
一方、任天堂向けのROMチップ供給が直ちに途絶えるわけではありません。投稿では、ROHMがNintendo Switch 2向けゲームカード用のROMチップ供給を継続すると説明されています。
そのため、Macronixの撤退によってSwitch 2のゲームカード生産がすぐに停止するとは考えにくい状況です。ただし、今後の供給体制や調達コストにどのような影響が出るかは不透明です。
ゲームキーカードへの移行が進む可能性も
今回の動きで気になるのは、任天堂のパッケージ版ゲームのあり方への影響です。
従来のゲームカードは、ゲーム本編のデータをカード内に収録し、インターネット接続なしでも遊べることが大きな特徴でした。一方、Switch 2ではゲームデータの大部分をダウンロードする必要があるゲームキーカードも採用されています。
ゲームキーカードは、従来型のゲームカードと比べて製造面で異なる仕組みを採用できるため、ROMチップの供給体制が変化するなかで、任天堂やソフトメーカーがどの方式を選ぶかにも注目が集まりそうです。
もっとも、Macronixの撤退だけで従来型ゲームカードがなくなると判断するのは早計です。ROHMによる供給が続くほか、任天堂が別の調達先を確保する可能性もあります。
今回の報道は、物理メディアそのものが消えることを意味するものではありません。しかし、ゲームカードの製造コストや供給体制が変われば、将来的にゲームキーカードやダウンロード版の比重が高まる可能性はあります。任天堂が今後どのような調達戦略を採るのか、引き続き注目されます。

