
Motorolaの新型フラッグシップスマートフォン「Motorola Signature 27」が、カメラ評価機関DxOMarkのテストで総合173点を獲得しました。2026年に発売されたスマートフォンの中では最高得点となり、世界ランキングでもHuawei Pura 80 Ultraに次ぐ2位にランクインしています。

今回の評価では、特にポートレート撮影や3~6倍のズーム性能、動画撮影時の露出制御とオートフォーカスの安定性が高く評価されました。
前モデルから9点アップ、iPhone 18 Proも上回る
Motorola Signature 27の総合スコアは173点で、初代Motorola Signatureが記録した164点から9点上昇しました。DxOMarkの世界ランキングでは175点のHuawei Pura 80 Ultraに次ぐ2位となり、172点のiPhone 18 Proを上回っています。

DxOMarkは写真と動画の両方を評価して総合スコアを算出しており、両分野で高い性能を発揮した端末にはGold Labelが与えられます。Signature 27もこの認定を獲得しました。
ポートレートや中倍率ズームを高評価
DxOMarkによると、Signature 27は屋外の明るい場所から室内、夜間まで、幅広い撮影環境で自然な明るさと色合い、十分なディテールを実現しています。

ポートレート撮影では肌の色が自然に再現され、顔の細部も明瞭に描写できるとのことです。複数人を撮影する場合も、被写体との距離が異なる状況でピントを維持しやすく、背景側にいる人物まで鮮明に写せる点が評価されています。
3倍の望遠カメラは中距離での撮影に強く、ポートレート用レンズとしても活用できます。また、3~6倍のズームでも画質を維持しやすく、約6倍の倍率ではセンサーの読み出しモードを切り替えることで、さらに高倍率にした際の質感を補う仕組みも採用されています。
動画撮影についても、環境が変化しても露出や色合いが安定し、オートフォーカスも確実に動作すると評価されました。暗所で動く被写体を撮影した際にもノイズが抑えられており、主要なハイエンド機に迫る画質を実現しているとしています。
5000万画素のメインカメラにLOFIC技術を採用
背面カメラのメインセンサーには、5000万画素のSony LYTIA L910を採用しています。ハードウェアレベルで光の情報を多く取り込むLOFIC技術により、明るい部分と暗い部分のディテールを両立させる設計です。
Motorolaは、動画撮影時のHDR性能が前モデルと比べて最大6倍向上したと説明しています。また、マルチスペクトル技術によって追加の色情報を取得し、撮影環境の光をより正確に判断できるようにしています。
望遠カメラには、同社として過去最大かつ最高解像度となる2億画素のペリスコープ式センサーを搭載。光学3倍相当の焦点距離を備え、Super Zoom Proでは最大100倍まで拡大できます。20~100倍の範囲では生成AIを利用して、画像の鮮明さや色合いを補正する仕組みです。
撮影後に2億画素の画像から切り出せるUltra Resolutionモードや、135mm相当の新しいポートレート撮影モードも用意されています。
超広角カメラは5000万画素で、画角は122度。最短2.5cmまで近づいてマクロ撮影でき、4画素を1つにまとめることで、実効1250万画素の画像を出力します。前面にも5000万画素カメラを搭載しています。
動体撮影向けの専用センサーも搭載
Signature 27では、スマートフォンとして初めてという専用のEVS(Event Vision Sensor)も採用されています。
これは画素単位で光の強さの変化を検出し、メインカメラとは独立して動きの情報を記録するセンサーです。被写体の動きを認識して撮影前にシャッタースピードを調整するAction Shot機能と組み合わせることで、スポーツや子ども、ペットなど、動きの速い被写体を手動で設定を変更することなく鮮明に撮影できるとしています。シャッターボタンを長押しすれば、連写も可能です。
動画撮影では、背面の全カメラで4K・60fpsのDolby Visionに対応。メインカメラと望遠カメラでは8K・60fpsの撮影も可能です。Video Enhancement Engineが撮影中に色合いや露出、ノイズ、ディテールをリアルタイムで調整するほか、電子式手ブレ補正と最大3.5度の光学式手ブレ補正を組み合わせています。
このほか、複数の焦点距離やボケ量を調整できる新しいポートレートモード、被写体との距離に応じて背景のボケを変化させるDynamic Bokeh、ユーザーの編集傾向に合わせて色合いを調整するSignature Styleなども用意されています。
Motorolaはカメラの開発にあたり、数十万枚の写真と数百時間分の動画を撮影し、さまざまな照明条件やズーム倍率、日常的な撮影シーンで調整を重ねたと説明しています。DxOMarkのパリのチームやQualcommの画像処理専門家とも数週間にわたって協力し、ダイナミックレンジや動画品質、画像処理アルゴリズムを最適化したとのことです。
なお、DxOMarkのスコアは同機関独自のテスト方法に基づく評価であり、実際の撮影結果は好みや撮影環境によっても変わります。それでも、2026年発売モデルの中でトップとなり、世界ランキングでも2位に入ったことは、Signature 27のカメラ性能を示す一つの指標といえそうです。

