
マイクロソフトが開発中とされる次世代Xboxについて、上位モデルだけでなく、価格を抑えた廉価モデルも登場する可能性があるようです。海外メディアのGameGPUは、下位モデルとされる「Project Helix S」が499~599ドルで発売され、演算性能やレイトレーシング性能でPlayStation 5 Proを上回る可能性があると予測しています。ただし、マイクロソフトは現時点で製品の詳細を正式発表しておらず、今回の内容はリーク情報やハードウェア構成の分析に基づく推測です。
上位モデルは約1,000ドル、廉価モデルは499ドルからか
GameGPUの予測では、次世代Xboxは単一のハイエンド機ではなく、複数のモデルで構成される可能性があります。
上位モデルの「Project Helix X」は、ゲーム機とPCの機能を融合したハイブリッド型の製品となり、価格は約1,000ドルになるとされています。一方、下位モデルのProject Helix Sは、ディスクドライブを搭載しないデジタル専用機として、499~599ドル程度の価格帯を目指すとの見方です。
Project Helix Sは価格を抑えたモデルでありながら、基本モデルのXbox Series XやPS5 Proを上回る性能を備えると予測されています。ただし、これらの製品名や価格、仕様はいずれも公式に確認されたものではありません。
Zen 6系CPUとRDNA 5世代GPUを採用か
予測されている主な仕様は、AMDのカスタムチップを採用し、CPUにはZen 6またはZen 6c系のコア、GPUにはRDNA 5世代のアーキテクチャを搭載するというものです。
GPUは最大28基の演算ユニットを備え、FP32演算性能は18TFLOPSに達する可能性があるとしています。さらに、デュアルイシュー命令を活用した場合、最大36TFLOPS相当の性能を発揮するとの予測です。
比較対象として挙げられている演算性能は、Xbox Series Xが約12.1TFLOPS、PS5 Proが約16.7TFLOPSです。ただし、TFLOPSは特定の演算性能を示す指標であり、数値が高ければゲーム全体の性能も必ず上回るというわけではありません。実際のゲーム性能は、GPUのアーキテクチャやメモリー帯域、レイトレーシング専用回路、ソフトウェアの最適化などにも左右されます。
GameGPUは、RDNA 5世代のGPUと改良されたレイトレーシング用回路の組み合わせにより、複雑な光源処理を必要とする場面でも優位性を発揮すると見ています。
GDDR7メモリーとFSR Diamondで4K・120fpsを目指す
メモリーには最大20GBの高速GDDR7を採用し、ストレージにはDirectStorageに対応した1TBのNVMe SSDを搭載するとの予測も示されています。現行世代で使われているGDDR6から進化することで、データ転送性能の向上が期待されます。
また、機械学習向けの演算回路と、AMDの次世代アップスケーリング技術とされる「FSR Diamond」を組み合わせることで、1440pを基準とした描画から4K・最大120fpsを目指すとしています。
ただし、これはあくまで予測上の目標です。実際に4K・120fpsを実現できるかどうかは、ゲームごとの負荷や画質設定、アップスケーリングの処理方法などによって変わります。FSR Diamondの仕様についても、現時点では確定情報として扱うことはできません。
Windowsベースの環境でPCゲームにも対応か
Project Helix Sはディスクドライブを省いたデジタル専用機となり、ソフトウェア面ではPCとXboxの環境を統合する仕組みが導入される可能性があるとしています。
GameGPUの見立てでは、Windowsを基盤とする新しい環境によって、Xbox向けタイトルに加え、Game PassやSteamなどのサードパーティーサービスを通じたPCゲームの実行も視野に入るとされています。
これが実現すれば、従来の家庭用ゲーム機とPCの境界をさらに曖昧にする製品になる可能性があります。ただし、Steamへの対応を含め、具体的にどのサービスやゲームが利用できるのかは明らかになっていません。
Project Helix Sが499ドルから発売され、予測どおりの性能を実現できれば、次世代ゲーム機市場で注目を集める存在になりそうです。一方で、現時点では価格も仕様も未確定であり、PS5 Proを上回るという評価も実機で確認されたものではありません。今後、マイクロソフトから正式な情報が公開されるかどうかが焦点となります。

