
ソニーが、ゲーム配信の視聴者がプレイヤーを支援したり、ゲーム内の環境に直接干渉したりできる仕組みに関する特許を取得しました。画面上のカーソルで攻略のヒントを示すだけでなく、ゲーム内のオブジェクトを動かしたり、視聴者のリアクションをゲームに反映させたりすることも想定されています。将来的にPlayStation向けの機能として実用化されれば、次世代ゲーム機のPS6に導入される可能性も考えられます。

特許番号は「US-12752199-B2」。Twitchなどのゲーム配信で、視聴者がコメント欄から攻略方法を伝える行為を、ゲーム内でより直接的に実現する仕組みといえそうです。ただし、特許の取得は製品やサービスへの採用を意味するものではなく、PS6への搭載が確認されたわけでもありません。
視聴者がカーソルで攻略をサポート
特許で説明されている仕組みでは、視聴者が配信画面上のカーソルを操作し、プレイヤーにさまざまな情報を伝えられます。
例えば、ボスの弱点やボールを狙うべき場所、敵が出現しそうな位置などをカーソルで示す使い方が考えられます。カーソルの見た目はゲームの状況に応じて変化し、プレイ中の場面やイベントに合わせた表示にも対応します。

カーソルによる案内だけでなく、画面上にステッカーなどを表示して、配信者に情報やリアクションを伝える機能も想定されています。
視聴者がゲーム内の環境を変化させることも
この特許の特徴は、視聴者の操作が画面上の表示だけにとどまらない点です。ゲーム内の環境にリアルタイムで影響を与え、一時的な橋を作ったり、オブジェクトを動かしたりする仕組みも記載されています。
こうした操作によって、隠し通路を出現させたり、隠されたアイテムを見つけたりできる可能性があります。視聴者が攻略を手助けするだけでなく、配信者と一緒にゲームを進めるような体験につながりそうです。

さらに、視聴者は絵文字やステッカー、サウンドなどのリアクションを送信できます。リアクションの種類によってはゲーム内の変化を引き起こすほか、対応するコントローラーやヘッドセット、スマートフォンなどに振動によるフィードバックを送ることも想定されています。
視聴者の反応に応じて配信者にトロフィーや報酬を与えたり、積極的に参加した視聴者にも報酬を用意したりする仕組みも説明されています。視聴者同士が参加度合いを競い合うような使い方も考えられます。
PS6の新機能として登場する可能性は?
今回の特許が興味深いのは、配信の視聴者とゲーム本編との関わり方を大きく変える可能性がある点です。ソニーが将来的にPlayStation向けの機能として展開するのであれば、次世代機となるPS6で採用される可能性も考えられます。
ただし、特許の説明ではPlayStation以外のゲーム機や、VR・ARヘッドセット、スマートテレビ、パソコン、タブレット、スマートフォンなども対象に挙げられています。そのため、PS6専用の機能として開発されていると判断できる情報はありません。
また、視聴者がゲームに介入できる仕組みには、意図的に配信者のプレイを妨害されるリスクもあります。特許では、配信者が視聴者の操作を制限したり、ムービーシーンではカーソル操作を受け付けないようにしたりする仕組みも盛り込まれています。操作できる視聴者を特定のユーザーに限定することも可能とされています。
現時点でPS6への搭載が決まったわけではありませんが、実用化されれば、視聴者がコメントや投げ銭で反応する従来の配信体験から一歩進み、ゲームの攻略や展開そのものに参加できるようになるかもしれません。


