
Apple初の折りたたみiPhone「iPhone Duo」をめぐり、耐久性に関する懸念がサプライヤー側から出ているようです。Appleは傷やホコリ、水への耐性、100以上の部品で構成されたヒンジなどをアピールしていますが、業界関係者の間では、折りたたみディスプレイ特有の保護フィルムの劣化について、依然として課題が残っているとの見方があります。
折りたたみ画面の弱点はフィルムの剥離
iPhone Duoは、ナノテクスチャ加工によってディスプレイ中央の折り目を目立ちにくくし、従来の折りたたみスマートフォンよりフラットに見えることが特徴とされています。
ディスプレイ自体も複数の層を重ねた構造になっており、表面の保護フィルム、フレキシブルガラス、光学接着剤、OLEDパネル、金属製の支持層などで構成されています。
一方、サプライヤー関係者が懸念しているのが、ディスプレイ表面の保護フィルムです。折り曲げを繰り返すことで、特にヒンジ部分に沿ってフィルムが徐々に浮いたり剥がれたりする可能性があるとされています。
こうした問題が発生した場合、単純に見た目が悪くなるだけではありません。iPhone DuoではApple Pencilによる入力にも対応するとされているため、表面のフィルムに問題が生じることで、スタイラス操作に影響する可能性も指摘されています。
Appleは独自構造と高い耐久性をアピール
もちろん、Apple側も折りたたみディスプレイの耐久性を軽視しているわけではありません。
同社はiPhone Duoについて、独自の構造を採用したことに加え、ナノテクスチャ加工されたカバー層には競合製品より40%硬いカスタムポリマーを使用していると説明しています。
また、現在の折りたたみスマートフォンでは10万回から20万回程度の開閉に耐えられる製品も珍しくなく、単純なヒンジの耐久性だけが最大の課題という状況ではなくなっています。
現在の折りたたみ端末でより難しいのは、折り目を目立たなくしながら、光学接着剤や保護フィルム、表面コーティングなどを長期間維持することだとされています。
初代モデルならではの課題も
iPhone DuoはAppleにとって初めての折りたたみスマートフォンです。SamsungやHuaweiなどはすでに長年にわたって折りたたみ端末を開発しており、その間にヒンジやディスプレイの耐久性を改良してきました。
そのため、初代モデルであるiPhone Duoについても、実際の長期使用によって初めて分かる問題が存在する可能性はあります。
特に価格は1,999ドルと高額とされているため、購入者にとっては数年使用した後のディスプレイの状態も重要なポイントになります。通常のスマートフォン以上に長期間の耐久性が求められる製品だけに、保護フィルムの剥離が実際にどの程度発生するのかは注目されそうです。
現時点では、サプライヤー側の懸念が実際の製品で問題として現れるかどうかは分かっていません。AppleはiPhone Duoについて日常的な使用に耐えられるよう設計したと説明しており、今回の指摘もあくまで業界関係者による懸念です。
実機が発売された後、長期間使用したユーザーからどのような報告が出てくるのかによって、Appleが強調する耐久性が実際の使用環境でどこまで維持されるのかが見えてきそうです。


