
Insomniac Gamesが開発するPS5向けタイトル「Marvel’s Wolverine」で、発売前の製品版ディスクを使ったゲームプレイ映像がネット上に流出しています。海外のユーザーが発売日の10日以上前にPS5用ディスクを入手し、Twitchなどで実際のゲームを配信したことで、ゲームシステムだけでなくストーリーに関わる内容まで拡散される事態となっています。
TwitchからTikTokやKickにも拡散
問題の配信者は「blackmisk1」というユーザーで、9月4日と5日にTwitch上でMarvel’s Wolverineのプレイ映像をライブ配信したとされています。
配信は著作権侵害を理由にTwitch側から削除されましたが、その時点ですでにゲームの戦闘システムやゲームプレイの一部、さらにはストーリーに関する情報まで視聴者に公開されていました。
さらに配信者は、TwitchだけでなくTikTokやKickにも映像を投稿したとされています。いったん削除された映像であっても、SNSや動画共有サイトを通じて転載される可能性があるため、発売前の情報が完全に消えるのは難しい状況です。
なぜ発売前のディスクを入手できたのか
現時点では、配信者が発売日前に製品版ディスクをどのように入手したのかは明らかになっていません。
一方、Twitchの視聴者の間では、Amazonの配送に関係する人物ではないかとの推測も出ています。販売店などへ届けられる途中の製品から、ゲームのディスクが何らかの形で流出したのではないかという見方です。
ただし、これはあくまでネット上で出ている推測にすぎず、実際の入手経路について確認された情報ではありません。
今回のケースで特に厄介なのは、流出したのが開発途中のビルドではなく、一般販売される製品版、もしくはそれに極めて近いバージョンとみられることです。
過去にもInsomniacから大量の情報が流出
Marvel’s Wolverineをめぐる情報流出は今回が初めてではありません。
Insomniac Gamesは2023年に大規模なサイバー攻撃を受け、開発中のゲームに関する大量の内部情報が流出しました。その際にもMarvel’s Wolverineの開発状況やゲーム内容に関する情報がネット上に広がっています。
さらに発売が近づいた現在も、ゲーム内で使用できるローガンの衣装32種類がデータマイニングによって判明したとされるほか、ストーリーについても発売前に情報が流出したとの報告があります。
今回の製品版ディスクによる流出は、これまでの開発情報やデータ解析とは異なり、実際に完成したゲームをプレイできる状態である点が大きな違いです。
ネタバレを避けたい人はSNSに注意
Marvel’s Wolverineは発売前ということもあり、ソニーやInsomniac Gamesが公式に公開していないゲーム内容を楽しみにしているユーザーも少なくありません。
しかし、今回の流出によってゲームプレイだけでなく、ストーリーの重要な場面までSNS上に投稿される可能性があります。過去にはReddit上でも発売前にストーリー全体に関わる情報が投稿され、著作権上の措置が取られたとされています。
そのため、発売日に初めてゲームの内容を楽しみたい人は、今後しばらくの間、XやReddit、TikTokなどでMarvel’s Wolverineに関連する投稿や動画を不用意に開かないほうがよさそうです。
物理ディスクの早期流出は、ゲームメーカーにとって以前から続く問題です。ソニーは2028年初頭からPlayStation向け物理ゲームの製造を段階的に終了する方針とされており、こうした発売日前のディスク流出を減らす狙いもあると考えられます。
もっとも、デジタル化すれば流出問題がなくなるわけではありません。Insomniac Gamesへの2023年の攻撃や、近年の大作ゲームをめぐるデータ流出が示すように、デジタルデータもまた発売前の情報流出というリスクを抱えています。Marvel’s Wolverineについても、正式発売までの間にさらなるネタバレが拡散する可能性には注意が必要です。


