
ソニーが2027年末の発売に向けて開発しているとされる次世代携帯ゲーム機「PSP 3」について、PlayStation 5向けゲームを1080p解像度で30fpsまたは60fps動作させられるとの情報が出ています。携帯機としては高い処理性能を備えるとされており、PS5のゲームライブラリをどこまで快適に持ち運べるのかが注目されています。
Zen 6とRDNA 5を組み合わせた新型APU
PSP 3には、AMDと共同開発した3nmプロセスのカスタムAPUが搭載されるとみられています。CPUには6コアのZen 6を採用し、その内訳は4基のZen 6cコアと、低消費電力向けのZen 6 LPコア2基になるとされています。
GPUにはRDNA 5アーキテクチャを採用した16基のコンピュートユニットを搭載し、Dual-Issue FP32にも対応するとのことです。

携帯モードではGPUクロックが1.2GHzとなり、最大4.91TFLOPSの演算性能を発揮するとされています。一方、専用ドックに接続した場合は1.65GHzまでクロックが引き上げられ、最大6.75TFLOPSに達する見込みです。
メモリには24GBのLPDDR5Xを採用し、192bitのメモリバスを備えるとされています。ただし、携帯機という性格上、消費電力は15~25W程度に厳しく制限されるとみられています。
PS5よりGPU性能は低くてもレイトレーシングで大幅強化か
単純な演算性能だけを見ると、PSP 3は据え置き型のPS5には及びません。
PS5は36基のRDNA 2コンピュートユニットと10.28TFLOPSのGPU性能を備えています。これに対してPSP 3は、携帯モードで約4.91TFLOPS、ドック接続時でも6.75TFLOPSとされており、ラスタライズ性能ではPS5の約50~75%程度にとどまる計算です。
さらにPS5 Proと比較すれば差は一段と大きくなります。PS5 Proは60基のRDNA 3コンピュートユニットを搭載し、最大16.7TFLOPSのGPU性能を発揮するとされています。
ただし、PSP 3では最新世代となるRDNA 5の採用が大きな意味を持つとされています。特にレイトレーシング性能については、PS5を約130~260%上回る可能性があるとの見方も出ています。
TFLOPSだけでは測れないアーキテクチャの進化によって、PS5との単純な性能差をレイトレーシング性能で縮めるという構図です。
PS5ゲームを1080p・30fpsまたは60fpsで動作か
PSP 3でPS5向けゲームとの互換性を実現するため、内蔵ディスプレイのネイティブ解像度である1080pに合わせた専用のスケーリングプロファイルが用意されるとされています。
これにより、負荷の高いPS5タイトルについても、携帯モードでは30fpsまたは60fpsを目標に動作させることが可能になるとみられています。機械学習を利用したアップスケーリング技術も積極的に活用することで、限られたGPU性能を補う設計になるようです。
特に1080pという解像度は、PS5の4K出力と比較してGPUへの負荷を大幅に抑えられるため、PS5向けゲームを携帯機で動かすうえでは現実的な落としどころといえます。
ドック接続時は4K出力にも対応か
PSP 3は携帯機として利用するだけでなく、専用ドックに接続してテレビなどの大画面でプレイする使い方にも対応するとされています。
ドック接続時にはGPUクロックが1.65GHzまで上昇するため、最大6.75TFLOPSの性能を発揮するとされます。4K出力にも対応するものの、その際にはより強力なアップスケーリングが必要になる見込みです。
一方、GPUクロックの引き上げによって、ゲーム中の負荷が高い場面でもフレームレートの低下を抑え、PS5に近い安定した動作を目指すとされています。
現時点ではPSP 3の存在や仕様についてソニーから正式な発表はありません。ただ、今回伝えられた情報が事実であれば、PSP 3は単なる携帯機向けゲーム機ではなく、PS5世代のゲームを1080p・30fpsまたは60fpsで持ち運べることを大きな特徴とする製品になる可能性があります。



