
Acerが、ゲーム用の携帯PCとノートPCを1台にまとめたユニークなコンセプトモデル「Project DualPlay Mini」を公開しました。一見すると一般的なWindows携帯ゲーミングPCですが、本体を開くとバックライト付きの物理キーボードが現れ、8インチディスプレイを内側へ回転させることで、ノートPCのように使えるのが最大の特徴です。
ゲーミングPCがそのままミニノートに変身

Project DualPlay Miniは、ゲームパッドのような左右の操作スティックやボタンを備えた携帯型PCとして設計されています。しかし、本体を開くと大型の物理キーボードが現れ、ディスプレイを回転させることで、ゲーム用の携帯機から小型ノートPCへと姿を変えます。

キーボードはバックライト付きで、ゲームだけでなく文章入力やWindows上での作業にも利用できる構成です。携帯ゲーミングPCを外出先で使う際に、別途キーボードを持ち歩く必要がなくなる点も大きなメリットになりそうです。
さらに外部ディスプレイにも接続できるため、大画面でゲームを楽しんだり、デスク上でPCとして利用したりすることも想定されています。搭載プロセッサーは現時点で具体的なモデルが明らかにされていないIntel製チップで、冷却機構にはPredator Atlas 8と同様のデュアルファンを採用しています。
実用化には重量や耐久性など課題も

ただし、Project DualPlay Miniはあくまでコンセプトモデルです。現段階では製品化や発売時期については発表されていません。
特に気になるのが、本体を実際に手で持った際の重量バランスです。キーボードや回転機構を組み込んだことで、一般的な携帯ゲーミングPCより重くなったり、画面側に重量が偏ったりする可能性があります。また、ディスプレイを繰り返し開閉・回転させても問題なく使えるだけの耐久性を確保できるかも重要です。
Windows携帯PCでは、GPDがゲームパッドの上部にキーボードを組み込んだ小型ノートPCタイプの製品を以前から展開しています。Acerの方式は、それとは異なり、ゲーム機としての操作性を維持しながら必要なときだけノートPCへ変形できる点が特徴です。
小型化した「Predator Atlas 7」も登場

Acerは今回、コンセプトモデルだけでなく「Predator Atlas 7」も発表しました。5月に登場したPredator Atlas 8の小型版にあたるモデルで、名前の通り7インチディスプレイを搭載しています。

ディスプレイはフルHD解像度、16:9のアスペクト比、120Hz駆動に対応し、Gorilla Glass Victusも採用しています。本体重量は700g以上と依然として軽量とはいえませんが、8インチモデルよりは若干軽く、筐体もわずかにコンパクトになっています。
最大24GBメモリと1TB SSDを搭載可能
性能面では、Intel Arc G3またはG3 Extremeプロセッサーと、Arc B370またはB390グラフィックスを組み合わせる構成です。メモリは最大24GBのLPDDR5X、ストレージは最大1TBのNVMe SSDを搭載できます。
バッテリー容量は60Whと80Whから選択でき、65W充電にも対応します。具体的な駆動時間については明らかにされていません。
そのほか、フルサイズのTMRアナログスティック、ホールエフェクトトリガー、背面ボタン、Xboxキーを搭載。接続端子としてThunderbolt 4を2基備えるほか、microSDカードによるストレージ拡張にも対応しています。電源ボタンには指紋認証センサーも統合されています。
Predator Atlas 7の価格はまだ発表されていませんが、北米では2026年第4四半期、EMEA地域では11月から発売される予定です。携帯ゲーミングPC市場で大型モデルが増える中、AcerはAtlas 7でサイズを抑えつつ、Project DualPlay Miniではゲーム機とノートPCを融合させるという別方向から新しい使い方を提案しています。


