PS5の新Eco ModeはPS6携帯機の布石ではない? Digital Foundryが指摘

SonyがPlayStation 5に導入した新しいEco Modeについて、次世代のPlayStation携帯機に向けた技術検証ではないかという見方が出ていました。しかし、ゲーム技術の分析で知られるDigital Foundryは、この2つを直接結びつけることには慎重な姿勢を示しています。

PS5の省電力機能が携帯機向けのテストとの見方

Sonyが新たなPlayStation携帯機を開発しているという情報は以前から浮上しています。PS Portalのように別の本体からゲームをストリーミングする機器ではなく、ゲームを端末上で直接実行する専用携帯機になるとみられています。

特に、PS4タイトルをネイティブで動作させることを主なターゲットとし、PS5タイトルについても一部をプレイできる性能を備えるのではないかと予想されています。

こうした背景から、一部ではPS5に追加されたEco Modeが、低消費電力の携帯機でもPS5向けゲームを動作させるための技術検証に利用されているのではないかとの見方が浮上していました。

PS5の性能を抑えた状態でゲームを動かすことで、将来的な携帯機でもどの程度のゲーム体験を実現できるのかを確認しているという考え方です。

Digital Foundryは関連性を否定

しかし、Digital FoundryのRichard Leadbetter氏は、PS5のEco Modeと次世代携帯機の開発を直接結びつけることには疑問を呈しています。

Leadbetter氏は、次世代の携帯機についてはSonyが開発していると考えているものの、関係者から得た情報ではEco Modeと携帯機向けのハードウェア構成は「2つのまったく異なるもの」であり、混同すべきではないと説明しています。

また、RDNA 5や新しい製造プロセスによって大幅な電力効率の向上が実現したとしても、携帯機でPS5と同等レベルのゲーム体験を実現できるかどうかについては、まだ不透明な部分があるとしています。

Eco Modeの主目的はEUの電力規制への対応か

Digital FoundryのJohn Linneman氏によれば、Eco Modeはもともと携帯機の開発を想定して設計された機能ではなく、欧州の電力規制に対応することが主な目的だったとされています。

つまり、PS5の消費電力を抑えるために導入された機能が、結果として将来の携帯機に応用できる可能性はあるものの、最初から携帯機の性能検証を目的としていたわけではないということです。

そのため、Eco Modeが次世代携帯機の開発に何らかの形で役立つ可能性は否定されていないものの、現時点で両者を直接結びつけるだけの根拠は乏しいと考えられます。

PS6携帯機そのものは開発中との見方

一方で、Digital Foundryが次世代PlayStation携帯機の存在そのものを否定しているわけではありません。

SonyがPS4タイトルをネイティブで動作させられる新型携帯機を開発しているとの見方は依然として根強く、PS5についても限定的ながら対応する可能性が指摘されています。

ただし、Sonyは現時点で新型PlayStation携帯機を正式発表していません。発売時期や名称、性能なども明らかになっていないため、現段階ではあくまで未確認情報として捉える必要があります。

PS5のEco Modeが直接的な開発テストではなかったとしても、Sonyが携帯機市場への再参入を検討しているのであれば、今後のハードウェア戦略には注目したいところです。PS4世代の膨大なゲームライブラリを携帯機でネイティブに楽しめるようになれば、PS Portalとは異なる新たな選択肢として大きな意味を持つことになりそうです。

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