
ソニーの次世代ゲーム機「PlayStation 6(PS6)」について、発売時期が社内でもまだ正式に決まっていないことが明らかになりました。これまで2027年の年末商戦に登場するとの見方が有力でしたが、ソニーの十時裕樹CEOが米Wall Street Journalの取材に対して発売時期は未定との認識を示したことで、2028年以降にずれ込む可能性も現実味を帯びています。
PS6は2027年発売の可能性が後退か
PS6については、これまで2027年のホリデーシーズンに発売されるとの予測がたびたび報じられてきました。しかし今回、ソニーCEO自ら発売時期が社内で確定していないことを明らかにしたことで、従来のスケジュールがそのまま維持されるかは不透明になっています。
一部の業界関係者からは、発売が2028年までずれ込む可能性も指摘されています。
しかも2028年は、ソニーが新たに発売するPlayStation向けゲームについて、パッケージ版のディスク提供を終了する計画があるとされる年でもあります。仮にPS6が2028年に登場すれば、次世代機の発売とPlayStationのディスク離れがほぼ同じタイミングで進むことになります。
価格も大きな不確定要素に
発売時期だけでなく、PS6の価格についても先行きは見通しにくい状況です。
ソニーはPS6を大幅な赤字で販売する考えはないと説明しており、現行PS5の発売時に設定された499ドルという価格を大きく上回る可能性があります。
これまでには、PS6の価格が900ドルから1,000ドル、あるいはそれ以上になる可能性を指摘するアナリストの予測も出ています。日本円にすると、1ドル=160円換算で14万4,000円から16万円超という水準です。
もちろん現時点では正式価格ではありませんが、次世代機では本体性能の向上だけでなく、部品コストの上昇も価格設定に大きく影響することになりそうです。
AI需要によるメモリ不足もPS6開発に影響
PS6の計画を難しくしている要因の一つが、世界的なメモリ不足です。
AIデータセンターの急速な拡大によってDRAMの需要が高まり、ゲーム機などに使用されるメモリの調達コストも上昇しています。
ソニーはPS5について、2027年3月までは生産を継続できるだけのRAMを確保しているとされています。一方で、2027年分のRAM生産についてはすでに供給枠が埋まっているとされ、PS6の部品調達や生産計画にも影響を及ぼす可能性があります。
こうした状況を考えると、PS6の発売時期を決めるうえで、メモリを含む主要部品をどの程度の価格で安定して確保できるかが重要なポイントになりそうです。
発売延期ではなく仕様変更の可能性も
部品価格の上昇に対応するため、ソニーが発売時期を後ろ倒しにするのではなく、PS6の仕様を一部見直す可能性も指摘されています。
例えば、搭載するGDDR7 VRAMを30GBから24GBに減らしたり、ファイル圧縮技術をより積極的に活用して、高速ストレージに求められる容量を抑えたりする案が考えられています。
PS6については、これまで高い性能を実現する次世代ゲーム機としてさまざまな情報が出てきましたが、現時点では発売時期も価格も確定していません。
2027年発売説が完全に消えたわけではないものの、ソニー自身がまだ発売時期を決めていないのであれば、2028年以降への延期も含めて幅広く見ておく必要がありそうです。特にメモリ価格の高騰が続けば、PS6は発売時期だけでなく、最終的な性能や価格にも影響を受ける可能性があります。


