Xiaomi HyperOS 4の新機能が判明、AI強化や大幅な動作改善を実現

Xiaomiが次期OSとなるHyperOS 4で導入する新機能の詳細が明らかになりました。HyperOS 4では、単なるデザイン変更にとどまらず、システム性能の改善やAI機能の大幅な強化、端末間連携、プライバシー保護など、幅広いアップデートが実施されます。特にAIアシスタントのSuper XiaoAi 2.0は、質問に答えるだけでなく、複数のアプリや端末をまたいで作業を実行できるようになるのが大きな特徴です。

HyperOS 4は普段の動作をより快適に

HyperOS 4では、Xiaomi独自の最適化基盤であるHyperCoreが強化されます。新たに導入される「正確なワークロード計算」により、処理内容に応じて必要な命令を最適化し、HyperOS 3と比べて総命令数を14.4%削減できるとXiaomiは説明しています。アプリの起動や画面切り替え、バックグラウンド処理などで無駄な処理を減らすことが狙いです。

さらに、AIを利用したメモリ先読み機能も搭載されます。ユーザーが次に使いそうなアプリや機能を予測してメモリを事前に整理する仕組みで、8時間使用した後の空きメモリはHyperOS 3と比較して27.2%増加したとされています。アプリの再読み込みを減らし、長時間使い続けても快適な状態を維持することが狙いです。

また、9時間使用した後に30個のアプリを連続して起動するテストでは、起動時間が17.5%短縮されたとしています。長時間の利用でも動作速度が落ちにくいことをHyperOS 4の特徴としてアピールしています。

フレーム落ちも長時間使用時に28.9%減少するとされており、9時間後のテストではHyperOS 4が0.22%だったのに対し、HyperOS 3では1.61%でした。スクロールやアニメーション、アプリの切り替えなど、日常的な操作の滑らかさにも影響する改善です。

写真を大量に保存しているユーザーにもメリットがあります。数万枚のサムネイルが保存されたギャラリーを最後までスクロールする際の時間を90%短縮できるとしており、長年スマートフォンを使い続けて写真が大量に蓄積しているユーザーほど恩恵を感じやすそうです。

バッテリー持ちについても、Xiaomi独自のDOUテストで0.26時間、約15.6分の改善が示されています。ただし、これらの数値はXiaomiが特定の環境で測定した結果であり、実際の効果は端末や使用状況によって変わる点には注意が必要です。

新デザイン「Life Aesthetics」でUIも刷新

HyperOS 4では、ユーザーインターフェースのデザインも大きく変わります。Xiaomiは新しいデザイン言語を「Life Aesthetics」と呼び、その中核となるのが「Soft Light Glass」です。

Soft Light Glassは、半透明のパネルやぼかし、柔らかな反射、レイヤー構造、動きに合わせた光の演出などを組み合わせたソフトウェア上のデザインです。ロック画面やホーム画面、コントロールセンター、フォルダー、ウィジェット、システムアプリなど、OS全体に適用されます。

画面の透明度は一律ではなく、表示されているコンテンツに応じて変化する仕組みです。ドラッグ操作に合わせて光の表現が動くなど、操作そのものに反応する演出も採用されています。

ロック画面も刷新され、時計のレイアウトやウィジェットをより柔軟にカスタマイズできるようになります。通知については関連するものをまとめて表示するスタック方式が導入され、一度に大量の通知が届いた場合でも画面を整理しやすくなります。

ホーム画面では、ウィジェットのスタック表示やフォルダーのドラッグ&ドロップ編集、新しいフォルダーアニメーションなどを導入。コントロールセンターや天気アプリも新デザインとなり、ファイルマネージャー、連絡先、ギャラリー、メモなどの標準アプリもレイアウトや操作性が変更されます。

Xiaomi端末同士の連携もさらに強化

端末間連携では「Fusion Device Center」が刷新されます。スマートフォンやタブレット、PC、ウェアラブル、スマートホーム機器、車など、接続された製品を一元管理するための機能で、よく使う端末を固定したり、複数のホーム間をワンタップで切り替えたりできるようになります。利用にはHyperOS 4とMi Home 11.6以降が必要です。

また、同じXiaomiアカウントでログインした2台のXiaomiスマートフォンを連携し、電話やSMSの認証コードをリアルタイムで同期する機能も追加されます。2台の端末を使い分けているユーザーにとって便利な機能となりそうです。

HyperConnectも引き続き強化され、別のXiaomi端末からカメラを操作したり、スマートフォンの通信をタブレットで共有したり、PCからスマートフォンを操作したりできます。スマートフォンの画面をテレビへ表示しながらピクチャー・イン・ピクチャーを利用する機能や、Xiaomi製品とiPhone、iPad、Mac、Windows PCを連携させる機能なども用意されています。

Super XiaoAi 2.0でAIが「作業する」時代へ

HyperOS 4で最も大きな進化の一つが、AIアシスタント「Super XiaoAi 2.0」です。Xiaomi MiMoの大規模モデルをベースとしており、単純に質問へ回答するだけではなく、アプリや端末、スケジュール、文書、スマートホームなどを横断してユーザーの作業を支援することを目指しています。

特に注目されるのが「Inspiration Ball」です。画面に表示されている住所、時間、画像、チャット、ポスターなどの情報からユーザーの意図を認識し、次の操作につなげられます。

例えば、画面上の住所からナビゲーションを開始したり、商品から類似商品や購入先を探したり、チャットやポスターに記載された日時・場所をカレンダーに登録したりできます。写真についても、人物を消したり、服装を変更したり、要素を追加したりといったAI編集が可能です。

さらに「HyperIsland」では、ナビゲーションや配送状況、決済などの進行中のタスクを画面上部に表示したまま、別のアプリを操作できます。Xiaomiによると、Super Islandのエコシステムは2026年7月31日時点で130以上のサービスに対応しています。

「Code and Number Island」では、3本指で上方向にスワイプすることで、認識した番号やQRコード、チケットなどを操作用のカードに変換できます。交通情報やQRコードなどを手動でコピーする手間を減らせる機能です。

AIがレポートや資料、Webサイトまで作成

Super XiaoAi 2.0のExpert Modeでは、複数の情報を組み合わせる複雑な作業にも対応します。

例えば旅行の計画では、保存済みの情報から家族向けのアクティビティを選び、そのままカレンダーへ追加するといった一連の作業を実行できます。スマートホームの操作や旅行計画など、複数のステップを必要とする作業をAIに任せられる点が特徴です。

さらに、AIによるコンテンツ生成機能も大幅に拡張されます。Deep Researchによる調査レポートの作成、PowerPoint資料の生成、Webサイトの作成、動画生成まで対応します。

Deep Researchでは保存済みの個人データとオンライン上の情報を組み合わせて分析し、構造化されたレポートを作成できます。PowerPointではテーマを指定するだけで、構成や文章、スライドまで生成可能です。Webサイトについても、要望を説明することでページ構成や文章、デザインを生成できます。

ただし、AIが生成するコンテンツには誤りや不完全な情報が含まれる可能性があるため、Xiaomi自身も生成結果をユーザーが確認する必要があるとしています。

PCやMacとの連携にも対応

Super XiaoAi 2.0の一部機能はXiaomiスマートフォンだけでなく、タブレットやXiaomi製PC、Apple Silicon搭載Macでも利用できます。

対応するXiaomi PCの第1弾として、以下のモデルが挙げられています。

  • Xiaomi Book Pro 14
  • REDMI Book Pro 16 2026
  • REDMI Book Pro 14 2026

Xiaomi PCではPC Manager 5.8.1以降、Super XiaoAi 3.5以降が必要です。Apple Silicon MacではmacOS 12以降とXiaomi Interconnectivity Services 4.0.x以降が必要とされています。

会話の引き継ぎや遠隔ファイル取得などにも対応しますが、端末間AI機能を利用するには同じXiaomiアカウントでログインし、初回接続時には端末同士を近くに置いて同じネットワークへ接続する必要があります。

録音、キーボード、メモにもAIを搭載

標準アプリにもAI機能が追加されます。

レコーダーアプリでは会議などの状況を認識し、重要なポイントの抽出やアウトライン作成、要約、無音部分のスキップなどが可能になります。

キーボードでは音声入力した文章の推敲や表現の改善、中国語と英語の翻訳に対応します。また、AI Voice Notesでは画像を取り込んで内容を分析し、結論やToDo項目を抽出できます。

AIが勝手に操作しないための安全策も

AIが複数のアプリや端末を操作できるようになる一方で、HyperOS 4ではプライバシーと安全性にも配慮されています。

「エンド・クラウド・プライバシーコンピューティング」と呼ばれる仕組みにより、AIが個人のメモやメッセージ、ファイル、予定、スマートホームの情報などを扱う際、依頼されたタスクを実行する目的に限定してデータを利用する仕組みを用意しています。

また、Expert Modeではデータの変更、削除、外部送信などを伴う操作について、ユーザーの確認を求める仕組みも導入されます。AIが単に回答するだけでなく実際に作業を実行するようになるからこそ、重要な操作をユーザーが把握できるようにする設計です。

AIが自動的に記憶した情報についても、何を記憶させるかを管理したり、保存された内容を削除したりするための設定が用意されます。

グローバル版への展開には注意が必要

HyperOS 4は非常に多くの機能を搭載しますが、今回確認されている内容や配信情報は中国版を前提としています。特にSuper XiaoAiなど、中国向けのサービスやアプリに依存するAI機能については、グローバル版、EEA版、インド版、トルコ版などで同じ機能が利用できるかは現時点で確認されていません。

それでも、HyperOS 4は単なるUIの刷新ではなく、長時間使用時のパフォーマンス改善、AIによる端末操作、PCやMacとの連携、コンテンツ生成、プライバシー管理まで幅広く手を入れた大型アップデートになりそうです。

特にSuper XiaoAi 2.0が実際の端末でどこまで作業を自動化できるのかは、HyperOS 4の使い勝手を大きく左右するポイントになりそうです。今後、グローバル版でどの機能が利用可能になるのかにも注目したいところです。

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