壊れたGalaxyスマホを魔改造、超小型ミニPCを自作

不要になった古いスマートフォンを、わずか0.7Lの筐体に収めたミニPCへと改造するDIYプロジェクトが公開されました。ガジェットの改造で知られるYouTuberのGameRig氏が、故障したSamsung製スマートフォンをベースに、Samsung DeXを活用してデスクトップPCとして動作させるまでの工程を紹介しています。

Snapdragon 855搭載のGalaxy A90 5Gを再利用

今回のベースとなったのは、6GB RAMと128GBストレージを搭載した「Galaxy A90 5G」です。7nmプロセスで製造されたSnapdragon 855を搭載しており、現在では旧世代となるモデルですが、デスクトップ用途に転用するには十分な性能を備えています。

GameRig氏は、画面が故障した個体をeBayで30ドルで購入。ディスプレイが使えない状態だったため、スマートフォンとして再利用するのではなく、内部基板を取り出してミニPCへと作り替えました。

今回の改造で重要な役割を果たしたのが、Samsungの「DeX」です。対応Galaxyスマートフォンを外部ディスプレイやキーボード、マウスに接続し、PCに近いデスクトップ環境として利用できる機能で、Galaxy A90 5Gの内部ハードウェアをそのままコンピューターとして活用できます。

0.7Lの3Dプリント筐体に内部パーツを集約

製作では、ヒートガンやドライバーを使ってスマートフォンを分解し、マザーボードや電源基板、バッテリーなどを取り出しています。まず各パーツが正常に動作することを確認したうえで、専用の筐体を設計しました。

筐体は3Dプリンターで製作した容量約0.7Lのコンパクトなものです。その内部にGalaxy A90 5Gのマザーボードと電源基板、バッテリーに加え、スマートフォン用クーラーやUSBハブなどを組み込み、外側には電源ボタンも取り付けています。

こうして完成したのは、一般的なミニPCよりもさらに小型の自作コンピューターです。Minecraftを実行したところ、400fpsを超えるフレームレートを記録するなど、Snapdragon 855の性能を活かした動作も確認されています。

冷却とバッテリーに懸念も

一方、完成した筐体については、冷却面を問題視する声も寄せられています。筐体に十分な通気口が設けられておらず、内部に熱がこもる可能性があるためです。

また、限られたスペースの中にリチウムイオンバッテリーを収めている点についても、安全性を懸念する意見が出ています。バッテリーを筐体から取り外し、外部電源だけで動作させたほうが安全ではないかという指摘もあります。

とはいえ、今回のプロジェクトは、画面が壊れて使い道を失った古いスマートフォンでも、内部のSoCや基板を活用することで別のコンピューターへ生まれ変わらせられることを示す興味深いDIY例となっています。Samsung DeXに対応したGalaxy端末であれば、古いスマートフォンをデスクトップ環境として再利用するという選択肢も考えられそうです。

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