Pixel 11 Pro XLと前モデルのベンチマーク比較 CPU性能は伸び悩み? Tensor G6はGPU性能が大幅向上

Google Pixel 11 Pro XLに搭載される新チップTensor G6について、Geekbench 7.0のベンチマーク結果が複数確認されています。Pixel 10 Pro XLのTensor G5と比較すると、CPU性能は大幅な向上が見られない一方、GPU性能はかなり大きく伸びていることが分かります。今回確認できた結果を平均値で比較すると、Tensor G6はCPUよりもGPUに重点を置いた世代交代になっているようです。なお、Pixel 11 Pro XLのGeekbenchにはTensor G6搭載機が実際に登録されており、最新の結果としてシングルコア2,112、マルチコア5,196も確認されています。

CPU性能はシングルコアが約5%向上、マルチコアは逆に低下

まずCPUベンチマークを見てみます。

画像に掲載されたPixel 10 Pro XLのTensor G5は10件の結果を確認でき、それぞれの平均値を算出すると以下のようになります。

Tensor G5Tensor G6変化
Geekbench シングルコア約1,996約2,095約5%向上
Geekbench マルチコア約5,748約5,085約12%低下

Tensor G6のシングルコアは平均で約2,095となり、Tensor G5の約1,996から約5%の向上にとどまっています。

しかも、マルチコアでは状況がさらに厳しく、Tensor G5の平均約5,748に対してTensor G6は約5,085。今回確認できた2件の結果だけを見ると、約12%もスコアが低下しています。

Tensor G6の最新結果として確認されている2,112/5,196というスコアも、まさにこの傾向に当てはまります。

もちろん、Tensor G6については現時点で2件しかデータがなく、発売前の端末ということも考慮する必要があります。最終製品ではソフトウェアや冷却、電力制御などの最適化によって結果が変わる可能性があります。

それでも、現状のデータからはCPU性能が劇的に進化する世代とは言いにくいでしょう。

一方でGPU性能は約60~66%アップ

CPUとは対照的に、GPU性能ではかなり明確な進化が確認できます。

Geekbench Computeの結果をAPI別に平均すると、次のようになりました。

Tensor G5Tensor G6変化
OpenCL約2,035約3,263約60%向上
Vulkan約4,0296,672約66%向上

特に目を引くのがVulkanです。Tensor G5では3件の結果が約4,000前後だったのに対し、Tensor G6では6,672を記録しています。

OpenCLでもTensor G5の平均約2,035からTensor G6は約3,263まで上昇しており、約60%の大幅な性能向上です。

つまり、今回のGeekbench結果を見る限り、Tensor G6の最大の進化ポイントはCPUではなくGPUにあると考えられます。

実際、今回のGPU結果についてもTensor G6がTensor G5を大幅に上回ることが報じられており、GPU性能の強化はTensor G6の大きな特徴になりそうです。

Tensor G6はゲームやグラフィックス処理を重視?

今回の結果から興味深いのは、GoogleがTensor G6でCPUのピーク性能を大きく引き上げるよりも、GPU側の強化を優先した可能性があることです。

PixelシリーズのTensorは、これまで最高峰のCPU性能を追求するというより、AI処理やカメラ機能などGoogle独自の用途を重視してきました。Tensor G6でもその方向性自体は変わらないと考えられますが、GPU性能がこれほど伸びるのであれば、ゲームや高負荷なグラフィックス処理、AI関連の処理などで恩恵を受ける場面が増える可能性があります。

一方、CPUのマルチコア性能が今回の結果のままなら、一般的な処理性能についてはPixel 10 Pro XLから大幅に変わったという印象にはならないかもしれません。

まだ発売前だけに最終評価は保留

今回の比較で注意したいのは、Tensor G5が10件の結果なのに対してTensor G6はCPU、GPUともに確認できる結果が非常に少ないことです。特にTensor G6のVulkanは現時点で1件しかありません。

そのため、今回の平均値を製品版の確定的な性能として扱うのはまだ早いでしょう。Geekbenchは端末の温度や電力状態、ソフトウェアの最適化などによってスコアが変動することもあります。

ただ、現時点で見えている傾向はかなり興味深いものです。Tensor G6はCPU性能については小幅な改善にとどまる一方、GPU性能では約6~7割という大幅な向上を見せる可能性があります。

Pixel 11 Pro XLが実際に発売された後、同じ条件で複数回測定した結果が出てくれば、Tensor G6の実力がよりはっきりしてきそうです。今回のベンチマーク結果だけを見る限り、Pixel 11 Pro XLの性能進化は「CPUの大幅強化」ではなく「GPUの大幅強化」が最大のポイントになりそうです。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
Androidスマホのベンチマークスコア
スポンサーリンク
Sumahodigestをフォローする
スポンサーリンク