
Google Pixelシリーズで以前より指摘されているバッテリー持ちの問題について、Android専門メディア「Android Police」のライターが、自身のPixel端末で発生した異常なバッテリー消費の原因を調査した記事を公開しました。
記事によると、一般的な省電力設定やアプリ制限を試しても改善せず、最終的にはアプリではなくAndroidのシステム機能に関連した不具合が原因だった可能性が高いとしています。
アプリ制限や省電力設定では改善せず
Android PoliceのライターであるOluwaniyi Raji氏は、数カ月前から自身のPixelのバッテリー駆動時間が急激に低下したと説明しています。
以前は仕事から帰宅した後も十分に使えていた端末が、突然昼過ぎにはバッテリー残量が少なくなる状態になり、毎日充電器を持ち歩く必要があるほどだったとのことです。
まず原因を調べるため、設定画面のバッテリー使用状況を確認したところ、InstagramやYouTubeなどのSNS・動画アプリ、ほとんど使っていないゲームなどが上位に表示されました。
そこで、各アプリのバックグラウンド通信を制限したほか、不要なアプリの削除、常時表示ディスプレイの無効化、画面消灯時間の短縮、バッテリーセーバーの利用など、一般的な対策を一通り実施しました。
しかし、バッテリー持ちは多少改善したものの、根本的な解決には至らなかったとしています。
原因はAndroidの省電力機能「Doze」の不具合か
その後、職場で同じ症状を経験している人がいることを知り、Redditなどで情報を調べた結果、アプリではなくAndroidのシステムレベルの不具合が原因ではないかという情報にたどり着いたといいます。
特に疑われているのが、Android標準の省電力機能「Doze」です。
Dozeは、スマートフォンが長時間使用されていない状態になると、バックグラウンド処理を制限して消費電力を抑える機能です。さらに強力な「Deep Doze」では、CPU動作を大幅に制限し、同期処理なども必要最低限に抑えることでバッテリー消費を減らします。
しかし、このDozeが正常に動作しなくなると、アプリ側の設定に関係なくバックグラウンド処理が続き、異常なバッテリー消費につながる可能性があります。
そのため、アプリごとの制限を変更しても効果がなかったと考えられています。
2026年3月アップデートが発端との見方
Android Policeの記事では、このバッテリー問題が2026年3月のアップデート後に発生した可能性が指摘されています。
同アップデート以降、待機時のバッテリー駆動時間が大幅に低下したという報告が複数寄せられており、Doze関連の不具合と症状が一致するとしています。
Googleは具体的な原因について正式には説明していませんが、過去にもAndroidベータ版でDoze関連の問題が発生した例があり、システム機能の不具合が原因となるケースは珍しくありません。
Googleは問題を認識済み、修正時期に注目
この問題については、GoogleのIssue Trackerでも高い重要度となる「Severity One」に分類されているとされており、同社が問題を認識していることが示されています。
一方で、4月以降のアップデートでも完全な修正には至らず、5月のセキュリティアップデートでも改善されなかったとのことです。
また、Pixel 10シリーズでは5月アップデート以降、新たなロールバック防止機構が導入されているため、以前のバージョンへ戻すことも簡単ではありません。
Pixelユーザーにとっては、バッテリー消費の原因が単なるアプリの使い方ではなく、OS側の問題である可能性を知ることが重要です。
不要なアプリ削除や設定変更は依然として有効な対策ですが、それでも改善しない場合は、システムアップデートによる修正を待つ必要がありそうです。

