
ソニーの最新フラッグシップスマートフォン「Xperia 1 VIII」について、海外メディアNotebookcheckが公開した独自レビューの内容が注目を集めています。同メディアはベンチマークテストを通じて、Snapdragon 8 Elite Gen 5を搭載しながらも、競合する他社フラッグシップと比べてCPU・GPU性能が大きく抑えられていると指摘しています。
同じSoCでも性能差は大きいと指摘
Notebookcheckは、ノートPCで見られる「TDP(消費電力)の設定によって同じCPUでも性能が大きく変わる現象」が、スマートフォンでも顕著になってきたと分析しています。

最新のAndroidフラッグシップの多くはSnapdragon 8 Elite Gen 5を採用していますが、実際のパフォーマンスは端末ごとの電力管理や放熱設計によって大きく左右されるとのことです。
その一例として取り上げられたのがXperia 1 VIIIで、同メディアのレビューではGalaxy S26 UltraやXiaomi 17 Ultraなどと比較して、ベンチマークスコアに明確な差が見られたとしています。
マルチコア性能は旧世代Galaxyにも及ばず
CPU性能の比較にはGeekbenchが使用されました。
レビューによると、Xperia 1 VIIIのシングルコア性能は一定の水準を維持しているものの、マルチコア性能は競合機種を大きく下回る結果になったといいます。
特に、
- Xiaomi 17 Ultra
- OPPO Find X9 Ultra
- vivo iQOO 15 Ultra
などのSnapdragon 8 Elite Gen 5搭載モデルとの差が大きく、iQOO 15 Ultraと比べると約20%低いスコアだったと報告しています。
さらに、マルチコアでは前年世代のチップを搭載するGalaxy S25 Ultraを下回る場面もあったと指摘しています。
Notebookcheckは、この背景としてXperia 1 VIIIの消費電力設定や電力管理が影響している可能性を示唆しています。
GPU性能も約3割低い結果に
GPU性能についても同様の傾向が見られました。

GFXBenchによるテストでは、Xperia 1 VIIIに搭載されるAdreno 840 GPUはGalaxy S26 Ultraと比較して約30%低い性能にとどまったとされています。
Notebookcheckは、CPUだけでなくGPUについても競合機種との差が明確であり、特に高負荷な3Dゲームを重視するユーザーにとっては、Xperia 1 VIIIは必ずしも最適な選択肢ではないとの見方を示しています。
電力制御を重視した設計の可能性も
もちろん、ベンチマーク性能がすべてではありません。
ソニーは従来から発熱やバッテリー持ちを重視したチューニングを行う傾向があり、ピーク性能を抑える代わりに、長時間安定した動作や本体温度の上昇を抑える設計を採用している可能性もあります。
Notebookcheckも今回のレビューを通じて、「同じSnapdragon 8 Elite Gen 5搭載機でも性能は一律ではなく、電力管理が今後のスマートフォン性能を左右する重要な要素になっている」と結論付けています。
Xperia 1 VIIIは最新のSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載しているものの、その実力をどこまで引き出すかはメーカーごとの設計思想によって大きく異なることが、今回の独自レビューで改めて浮き彫りになったと言えそうです。
