
ソニーがパッケージ版ゲームの生産縮小を進めるなか、次世代機「PS6」の販売戦略を巡って新たな議論が広がっています。ある業界関係者は、PS6の発売時に物理メディアへ対応しなければ、大きな反発を招く可能性があると指摘。一方で、ディスク版を完全には廃止せず、限定的に継続することでデジタル移行とユーザーの要望を両立できるとの見方を示しました。
デジタル移行への反発を懸念
ゲーム業界では近年、ダウンロード版の普及が急速に進んでいます。しかし、ソニーがPS5向けディスクソフトの生産を大幅に縮小する方針を示したことで、一部のPlayStationユーザーからは不満の声が上がっています。
こうした状況について、YouTubeチャンネル「Moore’s Law Is Dead」の運営者は、PS6が発売当初からデジタル専用機となれば、多くの長年のファンが購入を見送る可能性があると指摘しました。
また、SNSではPlayStation関連の発表に対して厳しい意見が目立つほか、PlayStation Plusの解約を報告するユーザーも見られるなど、ソニーがユーザーの反応を注視しているとの見方も示しています。
ディスク版を限定販売する案を提案
一方で、同氏はソニーが物理メディアを完全に廃止する必要はないとも述べています。
提案されているのは、生産数量を限定しながらPS5およびPS6向けディスクソフトを継続して販売するという方法です。通常版ではなく、コレクターズエディションや限定版を中心に展開すれば、高価格でも購入するファンが一定数存在し、製造や流通コストも十分に回収できる可能性があるとしています。
音楽業界で、現在も数量限定のレコードが高い人気を維持していることを例に挙げ、ゲームソフトでも同様のビジネスモデルが成立するのではないかと予想しています。
外付けディスクドライブで対応する可能性も
さらに、PS6本体に光学ドライブを標準搭載する必要はないとの考えも示されました。
USB接続の外付けディスクドライブを用意し、それを利用してPS5やPS6のディスク版ゲームを起動できる仕組みであれば、ソニーにとって大きなコスト負担にはならないという見方です。
仮にPS6が後方互換性を備えていれば、過去のPS5タイトルと新作タイトルの両方をディスクからプレイできるため、物理メディアを好むユーザーへの配慮にもつながるとしています。
「反発は想定済み」と見る専門家も
ただし、すべての業界関係者が同じ見方をしているわけではありません。
業界アナリストのDr. Serkan Toto氏は、ソニーは今回の反発を十分に想定したうえでデジタルシフトを進めている可能性が高いと分析しています。
短期的には一部ユーザーを失うリスクがあったとしても、長期的にはダウンロード販売を中心としたビジネスの方が収益性は高く、ソニーはその方向へ舵を切る覚悟を固めているとの見方です。
一方で、物理メディアを完全に廃止するのではなく、限定生産や外付けドライブといった形で存続させる案も現実的な選択肢として注目されています。PS6がどのような販売戦略を採用するのか、今後の正式な発表が注目されます。
