
Samsungの次期折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Flip8」について、チップセット構成が地域ごとに大きく分かれる見通しであることが報じられています。その中でも特に注目されているのが、日本を含む主要市場ではSnapdragon搭載モデルが復帰するという点です。
日本・米国などはSnapdragon採用へ回帰
韓国メディアThe Bellの報道によると、Galaxy Z Flip8は韓国および欧州ではExynos 2600を採用する一方、日本を含むその他の主要市場ではQualcomm製のSnapdragonチップが搭載される見込みとされています。
これまでのGalaxy Z Flip7では、地域を問わずExynos 2500が採用されていましたが、今回の世代では再びSnapdragonとExynosの“分離戦略”へ戻る形となる可能性が高まっています。
現時点ではSnapdragonの具体的な型番は明らかになっていませんが、Snapdragon 8 Elite Gen 5やSnapdragon 8 Gen 5といった次世代フラッグシップ級チップが候補として挙げられています。
なぜ地域でチップを分けるのか
Samsung MX部門の関係者によるコメントとして、「Galaxy Z Flipシリーズは性能よりもデザインや携帯性が重視されるため、Foldシリーズほど高い性能要求はない」とした上で、自社SoC(Exynos)採用の負担は相対的に小さいとの見方が示されているとされています。
このため、韓国や欧州といった一部市場ではコスト面のメリットを持つExynos 2600を採用しつつ、米国や日本などの主要競争市場ではSnapdragonを採用するという、現実的なハイブリッド戦略が取られる可能性があります。
Foldシリーズは引き続きSnapdragon中心に
一方で、上位モデルとなるGalaxy Z Fold8や新型のGalaxy Z Fold Wideについては、引き続きSnapdragonチップが採用される見込みです。
これは性能要求の高さに加え、ハイエンド市場における競争力維持を重視した判断とみられています。
コスト最適化とExynos活用の狙い
Exynos 2600はSnapdragonの最上位チップと比べてコスト面で優位性があるとされ、SamsungとしてはMX部門の利益率改善を狙った動きとも考えられています。近年のメモリ価格上昇などもあり、部品コストの圧力は強まっています。
さらに、自社設計チップであるExynosの採用拡大は、Samsungの半導体設計(LSI)部門やファウンドリ事業の強化にもつながるとみられています。
性能面の評価と課題
ただし、Exynos 2600については既存の評価でSnapdragonに対して性能面やバッテリー持続時間で劣るとの指摘もあるとされ、懸念点も残されています。
Galaxy Z Flip8自体もバッテリー容量や充電性能の大幅な強化は予定されていないとされており、ハードウェア全体としての進化は限定的になる可能性があります。その一方で、新しいヒンジ構造の採用により、折り目が目立ちにくいディスプレイの実現が主な改良点になるとみられています。
発表は7月下旬の見込み
Galaxy Z Flip8、Galaxy Z Fold8、そして新モデルのGalaxy Z Fold Wideは、いずれも7月22日前後に発表される可能性が高いとされています。
またSamsung関係者は今後の戦略について、「電子部品価格の上昇により、今後の新製品ではExynosの採用範囲がさらに広がる」とも述べているとされ、将来的にはGalaxy S27およびS27+でもExynos 2700が採用される可能性があるとみられています。

