
PlayStation 4向けエミュレーターとして急速に注目を集めている「ShadPS4」に、大規模アップデートが配信されました。開発チームによると、今回公開されたバージョン0.16.0は過去最大級のアップデートとなっており、ローカルマルチプレイへの対応をはじめ、利便性や互換性を大幅に向上させる多数の新機能が追加されています。
PS4エミュレーションはまだ発展途上の分野ですが、ShadPS4はすでにこの分野をリードする存在となっており、今回の更新によってさらに完成度を高めた形です。
待望のローカルマルチプレイに対応
今回のアップデートで最も大きな変更点となるのがローカルマルチプレイ機能です。
対応タイトルでは複数のコントローラーを接続し、同じPC上で協力プレイや対戦プレイを楽しめるようになりました。これまで単独プレイが中心だったShadPS4にとって、大きな進化と言えるでしょう。
特にパーティーゲームやスポーツゲーム、格闘ゲームなどでは恩恵が大きく、実機に近いプレイ体験が期待できます。
コントローラーだけで操作できる新モードを搭載
新たに「Big Picture Mode」も追加されました。
これはソファに座ったままコントローラーだけでエミュレーターを操作できるモードで、PCをゲーム機のように利用したいユーザーにとって便利な機能です。
ゲームライブラリの閲覧や設定変更などもコントローラー操作で行えるようになり、リビング環境での利用がより快適になります。
スクリーンショットや通知機能も追加
機能面ではほかにもさまざまな改善が行われています。
主な追加機能は以下の通りです。
- スクリーンショット機能
- 通知システム
- カメラ機能の初期サポート
- OpenALオーディオの初期サポート
- 新しい設定・構成システム
- ネットワーク関連機能の強化
特に設定システムは大きく刷新されており、今後の機能追加にも対応しやすい基盤が整えられたようです。
パフォーマンスと安定性も大幅向上
今回のアップデートでは新機能だけでなく、内部処理にも数多くの改良が施されています。
Vulkan関連の最適化をはじめ、メモリ管理や同期処理、テクスチャ描画などの改善が行われたほか、PS4 Pro向け機能を利用するゲームへの対応も強化されました。
開発チームによると、これらの改善によってこれまで起動時にクラッシュしていたタイトルや途中で停止していたタイトルの動作状況が大幅に改善されたとのことです。
ゲームによっては以前よりも先の場面まで進行できるようになったり、正常にプレイできるようになったケースも報告されています。
対応ゲームもさらに増加
今回のアップデートにより、新たに6タイトルがプレイ可能タイトルに追加されました。
追加された主な作品は以下の通りです。
- Final Fantasy
- Final Fantasy II
- INSIDE
- Crash Bandicoot N. Sane Trilogy
これにより、ShadPS4で快適にプレイできるタイトル数はWindows版で111本、Linux版では144本に達しました。
まだPS2やPS3エミュレーターほどの対応状況には至っていませんが、開発ペースは非常に速く、対応タイトルは着実に増え続けています。
今回のバージョン0.16.0は、ShadPS4が単なる技術デモの段階を超え、本格的なゲームプレイ環境へと進化しつつあることを示すアップデートと言えそうです。ローカルマルチプレイやBig Picture Modeの追加によって使い勝手も大きく向上しており、今後の互換性改善やオンライン機能の発展にも期待が高まります。

