
北米の折りたたみスマートフォン市場に大きな転換点が訪れようとしています。これまでSamsungやMotorolaが主導してきた市場に、Appleが参入することでシェア構造が大きく変わる見通しです。
Pixelは一定の存在感もシェアは限定的
調査会社Counterpoint Researchによると、2025年時点での北米折りたたみスマホ市場において、GoogleのPixelシリーズは約5%のシェアを占めています。

これは決して小さな数字ではありませんが、市場全体で見ると、Samsungの51%、Motorolaの44%に大きく水をあけられている状況です。
Apple参入で市場の勢力図が一変へ
しかし2026年、この構図が大きく崩れる可能性があります。Appleが折りたたみiPhoneを投入した場合、北米市場で約46%という非常に大きなシェアを獲得するとの予測が示されています。
市場全体も前年比で約50%近い成長が見込まれていますが、それ以上に既存メーカーからのシェア移動が顕著になる見通しです。
具体的には、Samsungは51%から29%へ、Motorolaは44%から23%へと大きくシェアを落とすと予測されています。
Android勢は軒並みシェア減少、Pixelは影響小さめ
Android陣営では全体的にシェア減少が避けられない状況ですが、その中でもPixelの落ち込みは比較的緩やかとされています。
- Pixel:5% → 3%
- Samsung:約43%減
- Motorola:約48%減
割合で見るとPixelの減少幅は最も小さく、市場の変化に対して一定の耐性を持つ可能性も示唆されています。
iPhoneユーザーの買い替え需要が市場拡大のカギ
Appleの参入が注目される最大の理由は、既存のiPhoneユーザー層です。北米ではiPhoneのシェアが非常に高く、これまで折りたたみ端末に興味を持ちながらも様子見していたユーザーが一気に動く可能性があります。
その一方で、Androidの折りたたみ端末ユーザーの一部がAppleへ移行する動きも想定されており、Appleの販売台数がそのまま市場の純増につながるわけではない点も指摘されています。
また、PixelはAppleの折りたたみモデルと価格帯や形状が近いと見られており、需要の一部がAppleに流れる可能性もあります。
各社の新モデル投入と競争激化へ
Appleの参入を前に、各社も動きを加速させています。
Motorolaは新型Razrシリーズを間もなく発表予定で、Samsungも夏頃に新たなGalaxy Zシリーズを投入する見込みです。さらにGoogleも例年通りであれば夏に新型Pixel Foldを発表すると見られています。
折りたたみスマートフォン市場はこれまで限定的な競争にとどまっていましたが、Appleの参入によって一気に主戦場へと変わる可能性があります。今後はシェア争いだけでなく、エコシステム全体を巻き込んだ競争がより一層激しくなりそうです。


