
PlayStation 6世代で浮上している「Liteモデル」構想について、携帯機用APUを流用する案は現実的ではないとの見方が強まっています。開発環境やハードウェア設計の違いが大きく、実現すればゲーム開発側にとって大きな負担になるという指摘です。
携帯機ベースのPS6「Lite」案に疑問の声
先週、PS6の部品コストや価格予測に関する分析をきっかけに、「携帯機向けAPUを使った低価格版PS6」が登場するのではないかという噂が広がりました。しかし、AMD系リーカーとして知られるKepler_L2氏は海外フォーラム上で、このようなモデルは「開発者にとって悪夢になる」として否定的な見解を示しています。
同氏は、携帯機向けチップ「Canis」APUを据え置き機に転用する案について「技術的な整合性が取れない」と指摘しています。
携帯機と据え置きでは前提が大きく異なる
リーカーによると、携帯機であるCanis APUは低消費電力向けに最適化されており、高クロック動作を前提に設計されていないとされています。そのため、4K出力を想定する据え置き機としての利用には無理があるとのことです。
また、1080pから4Kへのアップスケーリングは画質劣化や処理負荷の面で難易度が高く、単純な性能補完では対応できないと説明されています。特にフレーム生成やアップスケーリング処理のコストが問題となり、据え置き環境では追加の最適化が不可欠になるとしています。
代替案としての「軽量版PS6」は別設計が必要
一方で、完全に低価格モデルが不可能というわけではなく、据え置き用APU「Orion」をベースにした構成であれば現実的だという見方も示されています。
想定される軽量構成は以下のようなものです。
- 6コアCPU構成
- 16 WGP GPU
- CPU/GPUクロック約10%低下
- 128bitバス+24GBメモリ
この構成により、メモリで約60ドル、基板や冷却設計で20〜30ドル程度のコスト削減が可能とされています。また、SSD容量を512GBに削減すればさらなるコスト圧縮も見込めるとされていますが、その場合は開発側に追加の最適化要件が課される可能性があると指摘されています。
次世代PlayStationの価格戦略は不透明なまま
現時点では、携帯機版PS6がより安価なエントリーモデルになるという見方もありますが、必須対応の有無など不確定要素も多く残っています。ソニーが次世代機をどのような構成で展開するのか、また据え置き機の価格を700ドル前後に抑えられるのかは依然として不透明です。
今後の設計方針次第では、PS6世代のラインナップ構成そのものが大きく変わる可能性もありそうです。


