Galaxy S26で評価逆転の可能性も Exynos 2600がGPU性能でSnapdragon超え

これまでGalaxy Sシリーズでは、Exynos搭載モデルがSnapdragon搭載モデルに比べて性能面で不利と見られるケースが少なくありませんでした。しかし、次期Galaxy S26シリーズでは、その評価が大きく覆る可能性が出てきています。Samsungの最新SoC「Exynos 2600」が、GPU性能を測るBasemark Ray Tracingで首位を獲得し、Snapdragon 8 Elite Gen 5を上回る結果を示しました。

長年指摘されてきたExynos不利の構図

Galaxy Sシリーズは長年にわたり、地域によってExynos版とSnapdragon版が併売されてきました。その中で、特に処理性能や電力効率、発熱面ではSnapdragon搭載モデルの方が優れているという評価が定着していたのも事実です。

とりわけGPU性能については、ゲーム用途や持続性能の面で差が出やすく、Exynos搭載モデルは「やや妥協が必要」という見方をされることが多くありました。

RDNA 4ベースのXclipse 960が評価を一変

こうした流れを大きく変えつつあるのが、Exynos 2600に搭載された「Xclipse 960 GPU」です。このGPUは、AMDのRDNA 4アーキテクチャをベースにSamsung向けに最適化された設計となっており、特にレイトレーシング性能で高い評価を受けています。

Basemark Ray Tracingでは、Exynos 2600がSnapdragon 8 Elite Gen 5を明確に上回り、ランキングの首位に立ちました。モバイル向けSoCにおいて、ExynosがGPU性能でSnapdragonを超える結果を示した点は、これまでの常識を覆す動きと言えそうです。

2nm GAAと冷却技術が性能の土台に

Exynos 2600は、Samsung初となる2nm世代のGAAプロセスを採用しています。GAAはトランジスタ構造を刷新することで、電力効率と動作安定性の向上を狙った技術です。

さらに、Fan-Out Wafer Level Packagingによるパッケージ設計に加え、APの一部と直接接触する銅製ヒートシンク「HPB」を導入しています。これにより、従来世代と比べて熱抵抗は約16%改善され、平均動作温度も約30%低下するとされています。Exynosの弱点とされがちだった発熱面の改善も、性能向上を後押ししていると考えられます。

Vulkanや安定性でもSnapdragonに肉薄

実際のベンチマーク結果を見ると、VulkanではExynos 2600が27,478ポイントを記録し、Snapdragon 8 Elite Gen 5の27,875ポイントとほぼ同水準に並んでいます。純粋な描画性能では両者が拮抗している状況です。

また、Geekbench 6のOpenCLスコアを集計したデータでは、Exynos 2600のスコア変動幅はわずか3.4%に抑えられており、安定したGPU性能を示しています。持続性能やばらつきの少なさという点では、Snapdragonを上回る評価につながる可能性もあります。

Galaxy S26で立場が逆転する可能性も

Exynos 2600は、次期Galaxy S26シリーズでの採用が見込まれています。これまで「Snapdragon版の方が当たり」とされがちだったGalaxy Sシリーズですが、少なくともGPU性能や安定性の面では、Exynos搭載モデルが優位に立つ可能性が出てきました。

実機での検証は今後の課題となるものの、Galaxy S26シリーズでは、長年続いてきたExynos不利の構図が逆転する転換点になるかもしれません。今後の続報や実使用環境での評価が注目されます。