
ソニーが、ゲーム体験を補完する新たな情報提供の形として、生成AIを活用した「ゲーム向けポッドキャスト」に関する特許を出願していたことが明らかになりました。PS5などのゲーム機上で、プレイヤーごとに最適化された音声や映像コンテンツを自動生成する構想が示されています。
ゲームキャラクターが語りかけるAIポッドキャスト
特許文書によると、この仕組みでは大規模言語モデルを活用し、ゲーム内のキャラクターや馴染みのある人物が登場するポッドキャスト形式のコンテンツを生成します。プレイヤーはテキストや無機質な通知ではなく、会話調のやり取りを通じてゲーム情報やアドバイスを受け取ることが想定されています。

コンテンツは音声だけでなく映像付きで表示される可能性もあり、ユーモアを交えた自然な掛け合いによって、攻略のヒントや最新情報が提供されるとされています。
ゲームプレイ中や待機時間の情報取得を想定
特許では、プレイヤーがゲームで行き詰まった場面や、別のデバイスを操作することなく情報を得たい場合に、こうしたポッドキャストが役立つと説明されています。お気に入りのタイトルに関する最新情報やイベント告知なども、ゲーム機上で完結して確認できる仕組みです。

YouTubeやSNSを別途開かなくても済む点が、従来との大きな違いといえそうです。
PlayStationに限らない幅広いプラットフォームを想定
興味深いのは、この技術がPlayStation専用とは明記されていない点です。特許文書には、ゲーム機のほか、PC、スマートフォン、スマートテレビ、VRヘッドセットなども対象として挙げられており、他社製プラットフォームの名前も含まれています。
将来的には、複数のデバイスを横断した情報提供の仕組みとして発展する可能性も考えられます。
利便性の一方で懸念されるプライバシーや権利問題
一方、この構想には課題もあります。AIがポッドキャスト内容を最適化するために、プレイヤーのプロフィールやプレイ履歴、フレンドの活動状況などを分析する可能性が示されており、プライバシー面での懸念は避けられません。
また、ソニーが権利を持たないゲームキャラクターや音声表現をどのような条件で使用するのかといった、知的財産権の整理も今後の課題となりそうです。
ソニーは近年、生成AIを活用した新しいゲーム体験に関する特許を複数出願しています。今回のポッドキャスト構想も、その流れの一つとして、今後どこまで具体化するのか注目されます。

