Googleは、Android向けに提供している盗難対策機能を拡充し、端末を紛失・盗難された際のデータ保護や不正利用対策をさらに強化することを明らかにしました。今回のアップデートでは、認証失敗時の挙動見直しや、生体認証を利用するアプリ全体への保護拡大などが盛り込まれています。
認証失敗時のロック制御がより細かく設定可能に

2024年に導入されたAndroidの盗難対策機能は、Android 10以降の端末で利用可能ですが、Android 16ではその保護機能が一段と強化されます。
Android 15で追加された「認証失敗時ロック」機能は、設定画面に専用の切り替え項目が追加され、ユーザーがより細かく挙動を管理できるようになります。これにより、PINや生体認証の入力に失敗した回数が一定数を超えた場合、自動的に画面をロックする仕組みがより柔軟に運用可能になります。
生体認証を使うアプリ全体を保護対象に
今回のアップデートでは「Identity Check」の適用範囲も拡大されます。これまで一部機能に限られていた同機能が、Androidの生体認証プロンプトを利用するすべてのアプリに対応するようになります。
これには銀行アプリやGoogle純正のパスワードマネージャーも含まれ、万が一端末を奪われた場合でも、個人情報や金融情報への不正アクセスを防ぎやすくなります。
リモートロックと復旧機能も強化
PINやパスワードの入力に何度も失敗した場合のロック解除制限時間も、従来より長く設定されるようになります。あわせて、Android 10以降の全端末を対象に、盗難後の復旧を支援する機能も強化されます。
Webブラウザから端末を遠隔操作でロックできる「リモートロック」では、新たに任意のセキュリティ質問が追加され、第三者による不正なロック操作を防ぐ仕組みが導入されます。
ブラジルでは盗難対策機能を初期状態で有効化
Googleは一部地域での盗難対策強化にも踏み込み、ブラジルでは「リモートロック」と「盗難検知ロック」を初期設定の状態で有効化します。これにより、同国で販売・初期設定されるすべての新しいAndroid端末では、購入直後から盗難対策機能が利用可能となります。
今回の機能拡充により、Androidは盗難や不正利用への耐性をさらに高めることになります。スマートフォンに個人情報や金融データを多く保存するユーザーにとって、安心感が一段と高まるアップデートと言えそうです。

