
ソニーモバイルの最新ミッドレンジモデル「Xperia 10 VII」と、シャオミの高コスパブランドPOCOから登場した「POCO F8 Pro」。
この2機種は、キャンペーン価格とはいえどちらも74,800円という同一価格帯に位置しています。
しかし、Geekbench 6.0のCPUおよびGPUベンチマークを比較すると、両者の性能差は「同価格」という前提を完全に覆すものとなっています。
CPU性能:ミッドレンジとフラッグシップ級の差

まずはCPU性能です。
- Xperia 10 VII
- SoC:Snapdragon 6 Gen 3
- Geekbench 6 CPU
- シングルコア:約1,000前後
- マルチコア:約2,700〜3,000
- POCO F8 Pro
- SoC:Snapdragon 8 Elite
- Geekbench 6 CPU
- シングルコア:約2,900〜3,000
- マルチコア:約9,000超
数値を見れば一目瞭然ですが、CPU性能はシングルコアで約3倍、マルチコアでも約3倍以上の開きがあります。
Snapdragon 6 Gen 3が「省電力重視のミッドレンジSoC」であるのに対し、Snapdragon 8 Eliteは現行世代の最上位クラスに位置づけられるチップです。チップ性能を考えれば当然農性能差とも言えますが、同価格でこの差が出るのは、かなり衝撃的といえるでしょう。
GPU性能:もはや比較対象ですらないレベル

続いてGPU性能(OpenCL)です。
- Xperia 10 VII
- GPUスコア:約1,900〜2,100
- POCO F8 Pro
- GPUスコア:約18,000〜19,000
こちらは約9倍前後という、さらに極端な差が確認できます。
3Dゲームや重いグラフィック処理、将来的なOSアップデートへの余力を考えると、体感差は数値以上になる可能性が高いでしょう。
「高いXperia」「安すぎるPOCO」という構図がより鮮明に
ソニーのXperiaシリーズは、カメラ設計や軽量ボディ、防水対応など独自の価値を持つ一方で、性能あたりの価格が高めという指摘は以前からありました。
一方のPOCOシリーズは、ブランドや付加価値を極力削ぎ落とし、純粋な性能と価格のバランスに全振りすることで知られています。
今回の比較は、その両極端な戦略が最も分かりやすく表れた例といえます。
実際、POCO F8 Proは同じSnapdragon 8 Eliteを搭載するソニーのフラッグシップ「Xperia 1 VII」と比較しても、ベンチマークスコアでは上回るケースがあり、しかも価格は半分以下という事実があります。
そのPOCO F8 Proが、ソニーのミッドレンジモデルと同価格で販売されている状況は、冷静に見れば異常とも言えるレベルです。
まとめ:価格だけで選ぶ時代は終わりつつある
Xperia 10 VIIとPOCO F8 Proは、価格だけを見れば同じ土俵に立っています。
しかし、GeekbenchのCPU・GPUスコアが示す通り、中身はまったく別物です。
- 性能重視、ゲームや長期使用を想定するならPOCO F8 Pro
- 軽さやサイズ感、ソニー独自の使い勝手を重視するならXperia 10 VII
といったように、ユーザーはこれまで以上に「何にお金を払っているのか」を意識する必要がありそうです。
少なくとも純粋な処理性能と価格のバランスという観点では、POCO F8 Proは現在の国内スマートフォン市場でも突出した存在であることは間違いありません。

