
スマートフォン市場の先行きが不透明さを増す中、サムスンのモバイル事業が初めて営業赤字に陥る可能性があると報じられました。これまで長年にわたり利益を確保してきた同社のスマートフォン部門にとって、もし実現すれば大きな転換点となる可能性があります。
韓国メディアの報道によると、サムスンは今後の厳しい市場環境に備え、社内で大幅なコスト削減を進めているとされています。
コスト削減で幹部の出張もエコノミーに
報道によると、サムスンは経費削減の一環として社内の支出見直しを進めており、その一例として幹部の出張費用の削減が挙げられています。
これまでビジネスクラスでの出張が認められていた幹部についても、今後はエコノミークラスの利用を原則とする方針が検討されているとされています。こうした措置は、スマートフォン市場の見通しが厳しいことを示す動きとも受け止められています。
スマートフォン市場は大幅な縮小予測
現在、スマートフォン業界では複数の要因が重なり、厳しい市場環境が続いています。
半導体メモリの供給不足や部品価格の上昇などが続いているほか、端末価格の上昇も需要に影響を与えているとみられています。こうした状況から、今後のスマートフォン市場は大きく縮小する可能性があるとの見方も出ています。
一部の予測では、市場の落ち込みは新型コロナ禍の時期を上回る可能性すら指摘されています。
Galaxy S26は好調との見方も
サムスンのモバイル部門であるMX事業は、これまで基本的に黒字を維持してきました。世界最大級のスマートフォンメーカーとして長年トップシェアを争ってきたこともあり、営業赤字が現実になれば同社にとって非常に大きなインパクトとなります。
ただし、今年発売された最新フラッグシップのGalaxy S26シリーズは、現時点では市場の予想よりも好調な売れ行きとする見方もあります。
実際にモバイル事業が赤字に転落するかどうかはまだ不透明ですが、こうした懸念が報じられること自体、現在のスマートフォン市場がそれだけ厳しい状況にあることを示していると言えそうです。

