
Nothingの次期ミッドレンジモデル「Nothing Phone 4a」シリーズについて、ストレージ仕様の強化と、それに伴う価格動向が注目されています。同社CEOのカール・ペイ氏が、新製品の一部においてストレージ規格を刷新する方針を明らかにしました。
UFS 3.1採用を示唆、4aシリーズが有力候補
カール・ペイ氏は、3月末までに発表予定の「一部製品」にUFS 3.1ストレージを採用するとコメントしています。具体的な製品名には触れていないものの、時期を考えるとNothing Phone 4aシリーズを指している可能性が高そうです。
昨年はNothing Phone 3aおよび3a Proが3月初旬に登場しており、今回も同様のスケジュールで後継モデルが投入されると見られています。なお、前世代の3aシリーズはUFS 2.2ストレージを採用していました。
1年前の説明と方針転換
Nothingは当時、UFS 2.2を選択した理由について「コスト削減ではなく、重視すべき部分にリソースを集中させた結果」と説明していました。さらに、UFS 3.1についても「日常使用ではソフトウェア最適化やバッテリー、ディスプレイ品質ほどの差は出にくい」と述べていました。
しかし、今回あらためてUFS 3.1採用に言及したことで、方針が変化していることがうかがえます。結果的に、コストとの兼ね合いが大きな要因だったのではないか、という見方も出ています。
RAM価格高騰が背景に、値上げかスペック調整か
ペイ氏はあわせて、AIデータセンターへの投資拡大を背景としたRAM価格の急騰にも言及しました。現在、メーカー各社は「価格を最大で30%以上引き上げるか、スペックを引き下げるか」という難しい選択を迫られているとしています。
また、「低価格で高スペック」というモデルは、2026年において持続不可能になりつつあるとも語っており、Nothing Phone 4aシリーズも例外ではなさそうです。つまり、新モデルは前世代より価格が上がるか、もしくは一部仕様が抑えられる可能性があります。
体験重視の路線は継続
ペイ氏は、この状況をNothingにとって前向きに捉えているとも述べています。同社は創業当初から、単なるスペック競争では勝てないことを理解し、デザインや使い心地といったユーザー体験を重視してきたという考えです。
実際、Nothingは外観やUIの個性で存在感を示してきましたが、販売面では大手メーカーとの差があるのも事実です。ストレージ強化と価格設定のバランスをどう取るのか、Nothing Phone 4aシリーズの正式発表が待たれます。

