
Samsungが先端半導体分野で再び存在感を高めています。Exynos 2600の発表で2025年を力強く締めくくった同社ですが、今度はQualcommの次世代チップ製造を巡り、大きな動きがあると報じられました。
2nm世代SnapdragonをSamsungが製造する可能性
海外メディアの報道によると、Qualcommは2nmプロセスを用いた次世代SoC「Snapdragon Elite 8 Gen 5」の製造について、Samsung Electronicsと協議を進めているとされています。実現すれば、Samsung Foundryが最先端Snapdragonチップの生産を再び担うことになります。
一度は途切れた両社の協力関係
SamsungとQualcommは長年にわたり協力関係にあり、過去にはSnapdragon 8 Gen 1をSamsungが製造していました。しかし、当時は発熱や歩留まりの問題が指摘され、途中からQualcommは製造をTSMCへ切り替える判断を下しています。
今回の協議は、そうした経緯を経ての再接近となり、業界内でも注目を集めています。
Qualcommにとってのメリット
QualcommがSamsungと再び手を組む狙いの一つは、製造委託先の分散です。TSMCの2nmラインはAppleやNVIDIAといった大口顧客で埋まっているとされ、Snapdragon Elite 8 Gen 5の生産枠確保が難しくなる可能性があります。
Samsungを加えたデュアルファウンドリー体制にすることで、供給遅延のリスクを抑えつつ、交渉面での柔軟性も高まると見られます。
技術力への評価が回復したSamsung
近年のSamsungは、GAA構造を採用した量産SoCの投入や、Tesla向けAI6チップで約165億ドル規模の受注を獲得するなど、技術力と信頼性を着実に回復させています。
さらに、米テキサス州テイラー工場で2nm製造体制を整えている点も大きな強みです。米国内で2nmチップを生産できる選択肢は限られており、地政学リスクを意識する企業にとって魅力的な条件となります。
Galaxyシリーズへの影響も
SamsungのGalaxy Sシリーズは、地域によってSnapdragonとExynosを使い分ける状況が続いてきました。もしQualcommからの大型受注が実現すれば、将来的には世界共通でSnapdragon搭載モデルに統一される可能性も出てきます。
現時点では確定的な情報ではありませんが、両社の協業が順調に進めば、Galaxyのフラッグシップ戦略にも変化が生まれるかもしれません。


