Galaxy S28シリーズのExynos 2800は自社開発GPUを搭載か

Samsungが開発を進めている次世代SoC「Exynos 2800」に関する情報が報じられました。社内開発のGPUを初めて本格採用する可能性があり、2027年の投入が見込まれているとのことです。時期や製品サイクルを踏まえると、順当に行けばGalaxy S27シリーズに搭載されるSoCになるとみられ、スマートフォン向けにとどまらない広い用途も視野に入っているようです。

社内GPU採用でExynos戦略が新段階へ

報道によると、Exynos 2800はSamsungが自社開発したGPUを搭載する初の本格的なSoCになる可能性があります。これまでExynosシリーズでは、AMDと協業したXclipse GPUが採用されてきましたが、次の段階として完全な内製化に踏み切る計画が浮上しています。

この動きの背景には、近年SamsungがExynos部門の立て直しを進めていることがあります。元AMD副社長のジョン・レイフィールド氏を迎え入れるなど、体制強化が続いており、Exynos 2600はその足がかりとなる存在と位置付けられています。

スマートフォン以外への展開も視野に

社内GPUを採用する意義は、単にスマートフォン向けの性能競争にとどまりません。並列処理に強いGPUを自社で設計できるようになれば、スマートグラスや自動運転向けソフトウェア、ロボット、AI関連分野など、より幅広い用途への展開が可能になります。

Samsungとしては、AppleやQualcommとスマートフォン市場で競争するだけでなく、自社技術を軸にした統合的なエコシステムを構築したい狙いがあると考えられます。

製造プロセスは2nm世代を採用か

Exynos 2800に採用される製造プロセスについては、現時点では明確にされていません。ただし、Samsungは第2世代の2nm GAAプロセスの基本設計をすでに完了したとされており、さらに2年以内には改良版となる第3世代2nmプロセス「SF2+」の導入も見込まれています。

こうしたスケジュールを踏まえると、Exynos 2800は2nm世代のプロセスを採用する可能性が高く、Samsungの最先端半導体技術を象徴する存在になるかもしれません。

順当に行けばGalaxy S27シリーズに搭載か

2027年にExynos 2800が登場するという見方が正しければ、製品サイクル上、順当に行けばGalaxy S27シリーズに搭載されるSoCになると考えられます。まずは将来のGalaxyスマートフォンで社内GPUの実力を示し、その後、他分野へと展開していく流れが想定されます。

一方で、Exynos 2600は次期Galaxy S26世代での採用が取り沙汰されており、その実力次第でExynos 2800への評価や期待値も大きく変わってきそうです。

人材投資からも本気度がうかがえる

Samsungはここ数年、米国の半導体部門を中心にGPU分野のエンジニア採用を積極的に進めています。報道では、年俸が日本円換算で数千万円から1億円規模に達するケースもあるとされ、優秀な人材を確保するための投資を惜しんでいない様子が伝えられています。

現時点では、Exynos 2800の性能や完成度を評価するのは時期尚早ですが、まずはExynos 2600が搭載されるとみられる次世代Galaxyの仕上がりが重要な判断材料になりそうです。その結果を踏まえつつ、順当に行けばGalaxy S27シリーズで本格的に姿を現すとみられるExynos 2800に、今後も注目が集まりそうです。

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