
Xiaomiの次期フラッグシップモデル「Xiaomi 17 Ultra」に関する新情報が、中国SNSのWeibo上で相次いで公開されています。発売が間近とみられる中、同社社長の盧偉冰氏がQ&A形式の配信で価格やカメラ仕様に言及し、注目を集めています。
Xiaomi 15 Ultraからの値上げを社長が明言
今回のQ&Aで盧偉冰氏は、Xiaomi 17 Ultraが前世代のXiaomi 15 Ultraよりも高価格になることを明確に認めました。理由として挙げられたのは、メモリ価格の高騰だけではありません。カメラ関連部品のコストが大幅に上昇している点も大きいとしています。
特に言及されたのが、新たに採用される大型のペリスコープ望遠カメラです。APO仕様のライカレンズを備えたこのモジュールは、Xiaomi 15 Ultraのものと比べても一回り大きく、物理的なサイズアップがそのままコスト増につながっていることが示唆されています。
200MPセンサーを使った本格的な光学ズーム
Weibo上では、Xiaomiとライカが共同開発したとされる新しい望遠カメラの情報も話題になっています。可変絞りに対応した本格的な光学ズームで、構成自体はSonyのXperia 1 VIIに近いものの、センサーにはより大型の2億画素センサーが採用されているとされています。
ただし、今回のQ&Aではこの望遠カメラ自体が主役として深く掘り下げられることはなく、全体像については今後の正式発表を待つ必要がありそうです。
1型センサーの進化と新技術LOFIC
メインカメラには、OmniVision製の1型センサー「OV50X」を採用することも改めて明らかになりました。このセンサーは、前モデルで使われていたLYT-900と比べてダイナミックレンジが大きく向上しており、その鍵となるのがLOFIC技術です。
明暗差の大きなシーンでも白飛びや黒つぶれを抑えやすくなり、ハイエンドモデルにふさわしい表現力が期待されます。
初の公式カメラサンプルも公開

あわせて、Xiaomi 17 Ultraで撮影された最初の公式カメラサンプルも公開されました。23mm相当のメインカメラで、ISO 64、シャッタースピード1/50秒、絞り値はf/1.67という設定です。
ライカらしく、暗部を過度に持ち上げない落ち着いた描写が特徴で、自然なコントラストが印象的な一枚となっています。このサンプル画像から判断すると、Xiaomi 17 Ultraの本体カラーにはグリーン系が用意される可能性もありそうです。
価格上昇というネガティブな要素はあるものの、それを裏付けるだけのカメラ性能強化がXiaomi 17 Ultraには盛り込まれていることがうかがえます。正式発表で、価格とスペックの全貌がどのようにバランスされるのか注目されます。

