GoogleがPixel 9 Pro Foldの保証期間を3年に延長 ― 文鎮化などの不具合多発が背景か

Googleは2025年12月8日、Pixel 9 Pro Fold の一部個体で確認されている不具合に対応するため、購入日から最長3年まで有効な延長保証プログラムを開始しました。通常のメーカー保証(1年)を超える対応で、問題のある端末については無償交換の対象となります。

この発表は、多くのユーザーが報告してきた「電源トラブル」「画面表示の異常」「バッテリー表示の不具合」などが原因とみられ、Googleが広く認知しつつあることを示すものです。


対象不具合は? 電源・ディスプレイ・バッテリー異常など複数

延長保証プログラムの対象となる問題として、以下のような症状があげられています:

  • 電源が入らない/急に電源が落ちる
  • バッテリー表示に「?」マークが表示される
  • ディスプレイが真っ暗/表示がおかしい
  • 画面に縦線やちらつきが発生
価格.comで複数の報告がみられる「文鎮化」不具合

こうした報告は以前から散発的にあり、ユーザーの間で不満が高まっていました。特に折りたたみ式の構造を持つFoldシリーズは、画面の強度や構造的な問題点が懸念されており、実際に展開直後から「ディスプレイの脆さ」「折りたたみヒンジの弱さ」が指摘されてきました。

ある海外レビューでは、購入後わずか数日で画面が破損したとの報告もあり、折りたたみスマホならではの耐久性の課題も浮き彫りになっています。


なぜ今になって延長保証? ― 背後にある事情

この延長保証プログラムの開始は、複数の理由が重なったものと推測されます。

  • 一部端末にハードウェアまたは製造上の欠陥が確認されたこと
  • その結果、多数のユーザーから同様の故障報告が寄せられていたこと
  • 折りたたみ式スマホの構造上、ディスプレイやヒンジ周りの不具合が発生しやすく、交換対応が適切と判断されたこと

実際、Pixel 9 Pro Fold は「優れたデザインや機能性」と評価される一方で、折りたたみ端末ゆえの耐久性や画面の信頼性で一定の不安を指摘されていました。 Forbes+2Android Police+2
こうした背景を知るユーザーも多く、今回の延長保証は不具合を抱えるユーザーへの救済であると同時に、ブランドとしての信頼回復を図るためのものとも受け取れます。


延長保証プログラムの内容と注意点

  • 対象期間:購入日から3年
  • 対象となる不具合:電源トラブル、バッテリー表示異常、ディスプレイ不良、画面ちらつき/縦線など
  • 交換対応:対象端末は無償で交換可能(ただし画面割れ、水濡れなどは除外) Google Help+1
  • 進め方:GoogleのサポートページでIMEIまたはシリアル番号を入力して確認 → オンラインまたは持ち込みで交換申請
  • データのバックアップ推奨:送付前にバックアップを取るよう案内あり Google Help

ただし、ディスプレイやカバーガラスのひび割れ、水濡れなどの物理的損傷は対象外となるため、申し込み前に注意が必要です。


現段階で分かっていることと今後の注目点

今回の延長保証プログラムは、Pixel 9 Pro Fold に関してGoogleが不具合を認識し、一定の対応を約束したという重要な動きです。一部では「折りたたみスマホ=壊れやすい」とのイメージもある中、保証期間の延長はユーザーにとって安心材料となるでしょう。

一方で、対象となる「ごく一部の個体」という表現もあって、すべての端末が対象ではない可能性があることに注意が必要です。また、保証の適用可否はシリアル番号などで確認する必要があります。

今後、Googleがこの問題についてどのように説明するか、新モデルでの設計改善があるか、あるいは交換対象の拡大があるかなどにも注目が集まります。

ソース

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