Pixel 10 ProのカメラがGoogle純正アプリで能力を発揮できない問題が話題に— アップデートで改善と悪化が同時進行する“迷走感”も指摘

Pixel 10シリーズを使うユーザーの間で、「純正カメラがGoogle自身のアプリ内で正常に動かない」という奇妙な現象が注目を集めています。Android特有の“サードパーティー経由の撮影制限”は知られていますが、今回はGoogle純正アプリでさえPixel 10 Proのカメラ性能を引き出せていないという指摘が出ています。


Googleアプリ内だとPixel 10 Proのカメラ性能が極端に低下?

今回の問題が共有されたのはReddit。ユーザー「lemikeone」氏は、AIアシスタント「Gemini」内で撮影した写真が“すべてブレてしまう”と報告しました。暗所で物体を撮影しようとしたところ、アプリ内カメラではどうしてもピントが合わず、画像が不明瞭に。

ところが、同じシーンをPixel 10 Proのカメラアプリで撮影すると、写真は「完璧」。その後、撮影した画像をGeminiにアップロードするという遠回りな方法で問題を回避せざるを得なかったといいます。

Google独自の画像処理アルゴリズムが純正カメラアプリに深く統合されているため、他アプリで同等のクオリティが出せないのは理解できます。それでも、Google自身のアプリがカメラAPIを十分に活用できていない状況は、ユーザーの不満を買っているようです。


Pixel 10のアップデートは高速化と不具合を同時に生む“諸刃の剣”

Pixel 10シリーズに搭載されたTensor G5は、TSMCの3nmプロセスを採用し、GPUにはImaginationのIMG DXT-48-1536を搭載しています。しかし、ベイパーチャンバーの非搭載やレイトレーシング非対応など、期待を裏切る仕様が指摘され、発売時点では十分な性能を引き出せていないとの声もありました。

その一方で、11月・12月のAndroidアップデートでは体感性能の向上が確認されています。特にAndroid 16 QPR2で導入された新しいガベージコレクタ「Generational Concurrent Mark-Compact(CMC)」によって、メモリの整理効率が向上し、CPU負荷が軽減されたと見られています。

しかし、良いニュースばかりではありません。12月のアップデート後、一部ユーザーから「端末を放置して画面が消えている間にフリーズする」という重大な不具合も報告されています。画面点灯ができなくなるケースもあり、Pixel 10シリーズ全体の安定性に再び疑問符がついています。


雑感:改善するたびに別の問題が発生する状況にユーザーはうんざり

カメラ性能がGoogle純正アプリ内で発揮されない問題も、アップデートの度に新たな不具合が発生する循環も、ユーザーにとってはストレスの種でしかありません。AI機能を前面に押し出したPixel 10シリーズですが、ソフトウェアの詰めが甘ければ魅力も半減します。

Googleが次のアップデートで安定性と一貫性のある改善を提供できるのか、ユーザーの視線はますます厳しくなりそうです。

ソース

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