
Google Pixelシリーズで、12月のQPR2アップデート適用後にタッチ操作が一切受け付けなくなる深刻な不具合が報告されています。Reddit上では、Pixel 10 Pro / Pixel 10 Pro XLを中心に同様の症状を訴えるユーザーが増えており、原因として「Always-On Display(AOD)」機能との関連が強く疑われています。
端末を机に置いてしばらく放置するとタッチ不能に
この不具合を最初に投稿したユーザーは、Pixel 10 Pro XLを使用。端末を机に置いたまま一定時間放置するとロックされ、その後タッチ操作が完全に反応しなくなると報告しました。
電源ボタンは正常に動作するものの、
- 画面は点灯する
- カメラ起動など電源ボタンの操作は可能
- しかしタッチは一切反応しない
という状態になり、強制再起動(長押し30秒)以外に回復手段がないとのことです。
一方、ポケットに入れて持ち歩いている場合はこの現象が起きないとも述べています。
同様の症状を訴えるユーザーが多数
スレッドには同様の症状を報告するコメントが次々と寄せられました。
- Pixel 10 Proで「1日に5回以上発生する」という声
- 数分放置すると操作が戻る場合もあるが、再現性は不明
- 支払い時など「必要なときに限って動かなくなる」という不満
- Touch診断を行ってもハードウェア異常は検出されない
- Pixel 6でも発生したとの報告も一部あり
「12月アップデート以前は一度も遭遇しなかった」という報告も複数あり、ソフトウェア起因の可能性が高まっています。
「AODが原因」とする指摘が急増
複数のユーザーが、Always-On Display(AOD)をオフにすると症状が出なくなったと証言しています。
特に影響が疑われているものとして、
- AODそのもの
- AODで壁紙を表示する設定
- Screen-off Fingerprint Unlock(画面消灯時の指紋認証)
- 近接センサーの誤作動によるタッチガード
などが挙げられています。
「AODをオフにしたら完全に改善した」という報告が最も多く、暫定的な回避策として有効とみられます。
Googleの修正待ち
現時点でGoogleからの公式アナウンスは確認されていませんが、Reddit上ではこの問題を指摘する投稿が急増しており、認知され始めている段階とみられます。
過去にはAODまわりの不具合(画面のちらつきなど)が修正されたとされていましたが、今回の12月アップデートで別の問題が発生した可能性も指摘されています。
いま取れる対処法
ユーザー報告を踏まえると、現時点で効果があるとされるのは以下の方法です。
- AOD(Always-On Display)をオフにする
- AODの壁紙表示を無効化する
- 画面が固まったら数分待つ、あるいは端末を裏向きに置く
- それでも改善しない場合は強制再起動
AODをオフにすると改善したとの声が大半で、最も確実な回避策となっています。
早期の修正に期待
この問題は、Pixel 10 Pro / Pixel 10 Pro XLを中心に広く発生しており、日常利用に大きな影響を及ぼすレベルです。支払い時にロックが解除できないケースも報告されていることから、Googleには早急な対応が求められます。
ユーザーからは「一時的にAODをオフにしておくのが最善」という声が多く、Googleの公式修正やサーバー側での対応が行われるまでの暫定策として浸透しつつあります。


