
Googleの折りたたみ型スマートフォン「Pixel 9 Pro Fold」において、物理SIMの認識不良をきっかけに端末が起動不能になる、いわゆる“文鎮化”する事例がユーザーから報告されています。
デュアルSIM使用中に発症、その後起動不能に
あるユーザーは、eSIMと物理SIMのデュアル設定で利用していたところ、約1週間前から突然物理SIMを認識しなくなる現象が発生したと報告。数分から数十分置くと再び認識するものの、症状は次第に悪化し、最終的にはアウトディスプレイが動作せず、再起動を繰り返すうちに起動すらできなくなったといいます。
端末はfastbootモードには入れるものの、リセットは不可。最終的にGoogleから交換対応を受けたものの、同様の事例が他にもないか問いかけています。
同時期に同じ症状を経験したユーザーも
別のユーザーも同時期にまったく同じ症状に遭遇。当初はSIMカード不良を疑い店頭で交換しましたが改善せず、修理拠点であるiCrackedの利用を検討。しかし、基板交換が必要になる可能性が高く、Fold対応店舗が限られるうえ修理予約日も遠いため、最終的にキャリアの端末交換サービスを申し込んだといいます。
ところが、在庫確認の連絡が1週間経っても来ず、問い合わせると「在庫なし」との回答。入荷予定も未定で、Pixel 10の発表時期が迫る中、サポート体制の不十分さを指摘しています。
基板交換対応も、再発への不安残る
最初のユーザーも後日、近隣のiCrackedに持ち込んだところ、やはり基板交換が必要と判断されましたが、Fold非対応店舗だったため時間がかかるとの説明を受け、購入元のGoogleストアで再生品への交換対応となりました。現在は問題なく利用できているものの、「再び同じ不具合が起こらないか不安」としています。
Pixel 9 Pro Foldは発売からまだ日が浅く、今回のような症状がどの程度の頻度で発生しているかは不明ですが、特にデュアルSIM環境で利用しているユーザーは注意しておいた方がよさそうです。