
Xiaomiのスマートフォンに採用されているリチウム系バッテリーは高い耐久性を備えていますが、それでも長期間の使用によって劣化し、性能が落ちていきます。充電回数や温度管理、使い方によって寿命は大きく左右され、場合によっては“バッテリー膨張”という安全面に関わる症状が起きることもあります。本記事では、Xiaomiバッテリーのサイクル寿命や交換の目安、膨張リスクが高まるタイミングなどをXiaomiTimesが整理していました。
バッテリーの「充電サイクル」とは何か
Xiaomiでは、単純に“充電した回数”ではなく「100%分の充放電で1サイクル」として管理しています。
たとえば、50%→100%の充電を2回行うと、それで1サイクルとカウントされる仕組みです。
このサイクル数は内部のバッテリー管理システム(BMS)が自動的に記録し、劣化具合の判断材料になります。
一般的なサイクル数の目安は以下のとおりです。
- 通常利用の範囲:0〜500サイクル
- 性能低下が感じられ始めるゾーン:500〜900サイクル
- 交換を検討する時期:900〜1,500サイクル
多くのXiaomi端末では、バッテリー容量が80%前後まで低下すると、画面点灯時間が明らかに短くなり、電圧の安定性にも影響が出てきます。
交換を検討すべきタイミング
Xiaomiのバッテリーは数年単位の利用を想定した設計ですが、サイクル数と実際の使用感の両方を見ながら交換を判断するのが理想的です。
機種別の推奨交換タイミングは以下の通りです。
- Xiaomi / Redmiの一般モデル:800〜1,000サイクル
- 67W〜120WクラスのHyperCharge搭載モデル:1,200〜1,600サイクル
- 使用年数の目安:およそ2.5〜4年
この頃になると内部抵抗が上昇し、急にバッテリー残量が落ちる、負荷時に電源が落ちるといった“通常の化学劣化”が現れます。これは故障ではなく自然な現象とされています。
Xiaomiバッテリーが膨張し始めるサイクルの目安
バッテリー膨張は通常の劣化とは異なり、安全上のリスクがある状態です。
電解質の分解によりガスが発生し、内部で膨らむことで発生します。
サイクル数との関係は以下が参考になります。
- 安全圏:〜1,000サイクル
- 膨張リスクが高まり始める:1,000〜1,200サイクル以降
- 500サイクル未満での膨張:熱の蓄積など“異常な使用環境”が原因
特に以下のような使い方は膨張を引き起こしやすいため注意が必要です。
- 充電しながらゲームを続ける
- 純正ではない充電器の使用
- 残量0%までの深い放電を繰り返す
- 高温環境での長時間利用
バッテリーサイクル・健康状態の確認方法
HyperOS / MIUIには、バッテリー状態を確認するためのメニューやテスト項目が用意されています。設定画面から確認できるほか、詳細メニューを開く手順も存在します。気になる場合は一度チェックしてみるとよいでしょう。
バッテリー寿命を延ばすための使い方
バッテリーをできるだけ長く、安全に使うためには日々の取り扱いが重要です。
- なるべく20〜80%の範囲で利用する
- 40℃以上の高温環境を避ける
- Xiaomiが認証する純正または適合充電器を使用する
- 充電しながらの高負荷ゲームを避ける
これだけでも寿命は大きく伸ばせます。
総括
Xiaomiスマートフォンのバッテリーは、
- 一般モデルで800〜1,000サイクル
- HyperCharge対応モデルで1,200〜1,600サイクル
という長寿命設計になっており、膨張が起きるのは通常より過酷な環境に置かれた場合がほとんどです。
日常的な温度管理や適切な充電習慣を守ることで、多くのユーザーは端末の使用寿命いっぱいまで問題なく使い続けることができます。
