— Android 16ベースの大型更新、AI強化やビジュアル刷新も

Xiaomiのフラッグシップ「Xiaomi 14 Ultra」が、最新のHyperOS 3グローバル版アップデートを受け取り始めました。ビルド番号はOS3.0.4.0.WNAMIXMで、Android 16をベースにした大規模アップデートとしては、同社のグローバル機種では最初期の配信となります。新型の「Xiaomi 15 Ultra」より先に配信が始まった点も注目されています。
UI刷新とシステム最適化で“別物級”の操作感に

HyperOS 3では、アニメーションの完成度やアイコンの統一感が大幅に強化され、全体のビジュアルがより精緻に整えられています。ホーム画面のレイアウトや設定画面の構造なども見直され、操作の流れに一貫性が出たことで、インターフェース全体が軽快に感じられます。
内部のシステムカーネルも更新され、タスクの割り当てがより効率化。マルチタスク時の発熱抑制やレスポンス改善など、性能面の恩恵もはっきり体感できるようになっています。
AI処理の強化と「Super Island」の追加
今回のアップデートでは、オンデバイスAIによる処理能力が向上。画像編集の高度化、文脈を汲んだ提案機能、自然言語処理など、日常の操作を支えるAI要素が総合的に進化しています。それでいて電力消費の最適化も同時に図られており、バッテリー寿命を犠牲にしない設計となっています。
さらに、新機能として追加された「Super Island」は、リアルタイムの通知や進行中の処理を浮かぶように表示するインターフェース。必要な情報だけをスマートにまとめて見せることで、操作の手間を減らすことを狙った機能です。
“iOS風”の操作感も強化、Android 16の柔軟性はそのまま
HyperOS 3では、アイコンの幾何学性やカラーバランスが整い、視認性が大幅に向上しました。全体の操作性も洗練され、滑らかなジェスチャー、ページ遷移、メニュー間の統一感などが強化されています。
iOS的な視覚的心地よさを取り入れつつも、Android 16の持つ柔軟性・カスタマイズ性はそのまま残されており、XiaomiらしいUIの進化としてバランスの取れた仕上がりになっています。
配信状況と注意点
グローバル向けのOS3.0.4.0.WNAMIXMは段階的に配信が進行中で、環境によっては受信まで時間差が生じます。Android 16ベースの大型アップデートのため、ダウンロードサイズが大きく、再起動後に最適化フェーズが発生する点にも注意が必要です。
また、Xiaomi公式アプリの更新は端末の設定画面に加え、HyperOSUpdates.comや、Google Playで配信されている「MemeOS Enhancer」アプリからも行えます。同アプリでは、隠れた設定や拡張的なシステム管理機能にもアクセスできます。
今後のアップデートにも期待
Xiaomi 14 Ultraがいち早くHyperOS 3を受け取ったことで、今後は他機種への展開時期にも関心が集まりそうです。特に、最新モデルであるXiaomi 15 Ultraへの配信開始がいつになるか、引き続き注目されています。


