IMEIデータベースに登録を確認、通常モデルとは異なる“特別仕様”の存在が明らかに
カメラ性能を重視したフラッグシップ市場で熾烈な競争が続くなか、XiaomiがLeicaとのパートナーシップをさらに踏み込んだ形で強化しているようです。これまで「Xiaomi 17 Ultra」の標準モデルに関するリークが中心でしたが、新たにIMEIデータベースで“Leitzphone”の名を冠する特別モデルが見つかり、話題を集めています。
2つのモデルが存在、標準モデル「P1」と特別版「P1S」
まず、Xiaomi 17 Ultraシリーズの基本情報として、標準モデルにあたる「P1」がすでに確認されています。型番は「2512BPNDAG」で、シリーズの“Ultra”として展開される見込みです。
一方で注目を集めているのが、今回新たに見つかった第二の型番「25128PNA1G」。こちらは内部コードが「P1S」とされており、名称はGSMAの記録上では「Leica Leitzphone powered by Xiaomi」と明記されています。“S”が“Special”の頭文字を意味する可能性は高く、通常モデルとは明確に差別化された特別仕様機と見て良さそうです。
“Leitz”の名を冠する理由
Leitz（ライツ）の名は、Leica創業者エルンスト・ライツに由来する、写真業界では象徴的な存在です。現在もLeicaは日本市場向けにSharpと共同で「Leitz Phone」シリーズを展開していますが、グローバルブランドのXiaomiと組む形で“Leitzphone”が登場するとなれば、これはLeicaにとっても大きな戦略的転換点となり得ます。
Xiaomiの量産力とLeicaの光学技術が本格的に融合することで、スマホカメラの新たな基準を作る可能性すらあります。
新情報で判明した“3眼構成”、巨大200MP望遠の存在感
リークされた「Photography Kit」の画像から、背面カメラはこれまで噂された4眼ではなく3眼構成であることが確定しました。ユニット内には4つめのレンズ用スペースのような箇所があるものの、そこには別用途のセンサー領域が配置されている可能性が高いと見られます。
試験中のセンサー構成は以下の通りです。
- メイン： 50MP OVX10500U（OV50X）
- 望遠： 200MP S5KHPE
- 超広角： 50MP OV50M または 50MP S5KJN5
- フロント： 50MP OV50M
特に200MP望遠はスマホとしては破格で、この巨大センサーを収めるために3眼化したと考えれば筋が通ります。また、リークされたキットには専用グリップやフィルターアダプタが含まれており、スマートフォンを“ほぼDSLRのように扱える”構成を想定していることが読み取れます。
性能面ではSnapdragon 8 Elite Gen 5を採用
内部仕様については、標準モデル・特別版ともにSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載予定です。OSはHyperOS 3を標準搭載し、Leica専用のAI画像処理も組み込まれるとのこと。さらに、グローバルモデルでは衛星通信への対応が示唆されています。
登場時期は2025年末が濃厚
IMEIデータベースの型番から、シリーズの正式発表は2025年12月ごろが有力視されています。特に「P1S＝Leitzphone Edition」はXiaomiとLeicaの協業を象徴するデバイスとして、モバイルフォトグラフィー市場に大きな影響を与えそうです。
今後、標準モデル「P1」、そして特別版「P1S」がどこまで差別化され、どのような撮影体験を提供してくれるのか。写真特化型スマートフォンの新たな競争の火種となりそうです。
