サムスン「Galaxy S27 Ultra」でついにExynos復活か? 2nmプロセス改善で“悪夢”終結の兆し

ここ数年、Galaxyファンの間ではもはや常識となっていた「UltraはSnapdragonのみ」という方針。しかし、サムスンが自社製チップExynosでそのルールを再び覆す可能性が浮上しています。韓国・聯合ニュース(Yonhap)が報じた最新情報によれば、サムスンの半導体部門は次世代2nm製造プロセスで大幅な歩留まり改善に成功しつつあるとのことです。


S27 Ultraに初の“2nm Exynos”搭載可能性

報道の元となったCounterpoint Researchのデータによると、サムスンの2nmファウンドリーは2026年末にかけて生産能力が急拡大する見込みです。

  • 2nmウェハー生産能力:8,000枚/月(2024年)→ 21,000枚/月(2026年)
  • 伸び幅は163%増

これほどの製造能力が整えば、フラッグシップのGalaxy S27 Ultraにサムスン製2nmチップを量産搭載できるラインが整うことになります。効率面や発熱で批判を受けてきたExynosにとって、まさに挽回のチャンスというわけです。


Galaxy S26 Ultraは“まだ”Snapdragon専用に

一方、2026年発売予定のGalaxy S26 Ultraについては、従来通りQualcomm製Snapdragon 8 Elite Gen 5独占採用が続く見通しです。理由は単純で、2nm製造ラインはまだ安定しておらず、性能面でも完全な逆転には至っていないためです。

  • Ultra:Snapdragon継続(世界共通)
  • 無印/Plus:一部地域でExynos搭載(欧州・インドなど)

すぐに復活、とはいかず、S26シリーズは“過渡期”として位置づけられるようです。


Exynosが失速したままでは、サムスン自身が危うい

今回の勝負は、Snapdragonへの対抗心だけではありません。高性能チップ市場において、ファウンドリー分野はTSMCが圧倒的寡占状態にあり、サムスンは存在感を失いつつあります。

  • Exynos搭載成功=自社工場の技術力を世界に証明
  • 大口顧客(Google、NVIDIAなど)の受注復活にも期待

一方で、消費者にとっては過去の“発熱・電池持ち問題”の記憶が色濃く、2nm Exynosが再び低評価を受ければ、ブランドイメージは致命的ダメージを負いかねません。


サムスンにとって、2nm Exynosの量産は既に「失敗できない戦い」になっています。もしGalaxy S27 Ultraで期待通りの成果を出せれば、長年続いたSnapdragon依存の構図は大きく変わるでしょう。逆に、結果を出せなければExynosブランドは完全に息絶える可能性もあります。

2027年、スマホ業界の勢力図を左右する一大転換点になりそうです。

ソース

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