
Motorolaが準備中とみられる新型スマートフォン「Motorola Edge 70 Ultra」が、未発表のSnapdragon 7+ Gen 5を最初に搭載する可能性が浮上しています。Geekbenchに登場したテスト結果は、すでにハイエンドに迫るパフォーマンスを示しており、ミドルハイ市場の勢力図を塗り替える1台となるかもしれません。
未発表チップを搭載したテスト機が登場
先週、型番「XT2603-1」のMotorola端末がGeekbenchに登録され、シングルコア2,636、マルチコア7,475という高いスコアを記録しました。当初はSnapdragon 8 Gen 5搭載との見方もありましたが、その後、リーカーのAnvin氏がX(旧Twitter)で「この端末はSnapdragon 7+ Gen 5を搭載している」と投稿。これにより、次期Snapdragon 7シリーズの最上位モデルがMotorolaから初登場する可能性が強まりました。

テスト結果によれば、CPU構成は3.65GHzの高性能コア×2、3.32GHz駆動の省電力コア×6という構成。GPUにはAdreno 829が使われているとみられます。テスト機はAndroid 16で動作しており、RAMは16GBを搭載していました。
2024年のフラッグシップを超えるマルチ性能
注目すべきは、その性能。Geekbench 6のマルチコアスコアは7,475となり、2024年のハイエンド端末──たとえばXiaomi 14 UltraやGalaxy S24 Ultra──に搭載されていたSnapdragon 8 Gen 3を約15%上回る結果となっています。
もちろん、現行の上位モデルとなるSnapdragon 8 Gen 5にはおよばないものの、ミドルハイ帯でこの性能は異例と言えるでしょう。Qualcommが「手が届くハイエンド」をさらに強化する狙いが見えてきます。
公式発表はまだだが期待は高まる
Motorola自身は「Edge 70 Ultra」について正式なコメントを出していません。しかし、未発表チップを積んだとされる高いベンチマーク結果は、すでにユーザーの関心を強く引きつけています。
今後の発表次第では、2025年のミドルハイ市場に大きなインパクトを与える存在になりそうです。

