
2026年モデルで最注目とされる「Galaxy S26 Ultra」ですが、期待されていた65W急速充電が、最終的に搭載されない可能性が浮上しています。内部テストの結果、システムの安全性を確保できない懸念が出ているというものです。
Snapdragon版だけが抱える「熱」の問題
情報筋によると、原因は本体側ではなく、搭載予定の「Snapdragon 8 Elite Gen 5」にあるとされています。発熱特性が想定より高く、65Wでの充電時に安定性が確保できない状況が確認されたとのことです。
Galaxyシリーズは地域ごとにSnapdragon版とExynos版が販売されますが、同条件での内部検証ではExynos 2600モデルには同様の制限が生じていないとも伝えられています。これまで“性能差”で語られることが多かったExynosが、珍しく優位な結果になっている点も興味深いところです。
過去の経験が今も強い制約に
サムスンがバッテリー関連の仕様に慎重な姿勢を崩さないのは、言うまでもなくGalaxy Note 7の一件があるためです。同社は現在も独自の安全基準「NOTE-7コンプライアンス」を運用し、派手なスペックよりもユーザー保護を優先する方針を継続しています。
そのため、ハイパワーなチップが高い発熱を生む状況で急速充電を強行する……という判断はまずあり得ないと言われています。
発表まであと少し、ただし期待値は下げた方が良さそう
Galaxy S26 Ultraは、例年通りであれば2026年2月ごろに正式発表される見込みです。65W対応は早期リークで大きな話題となりましたが、現状の情報を踏まえる限り、実現はかなり厳しそうです。
「スペックの数字」より「安全性と安定性」を選ぶ可能性が高い——S26 Ultraはそんな結論で落ち着くかもしれません。急速充電の大幅強化を期待していたユーザーは、少しだけ期待値を下げておいた方が良いでしょう。

