スマートフォン市場ではここ数年、ゲーミング特化モデルが次々と登場し、冷却機構や大容量バッテリー、高リフレッシュレートのディスプレイなど“遊ぶための仕様”が一般化してきました。しかし、あの「Xperia Play」に代表される、物理コントローラーを内蔵した“スライド式ゲームスマホ”は長らく姿を消していました。
ところが、ここにきて意外なメーカーがその復活を予感させています。ハンドヘルドPCで知られるAyaneoが、独自のゲームスマートフォンを予告しました。
■「スマホ × ハンドヘルド」の新カテゴリーを示唆
Ayaneoが公開したティザームービーでは、「when mobile phone meets handheld soul（スマホがハンドヘルドの魂と出会う時）」というフレーズが登場。さらに「Remake」というキーワードから、クラシックなゲーム体験を重視したコンセプトであることがうかがえます。
動画には本体の側面から覗く物理トリガーらしきパーツも映り、一般的なゲーミングスマホとは一線を画す仕様をアピール。まだ詳細は伏せられていますが、単なるハイパフォーマンス端末ではなく、ハードウェアそのものに仕掛けがありそうです。
■“あのスライド構造”が帰ってくる？
YouTube以外にも、Ayaneoは以前から複数のティザー画像を公開しており、その中には「the magic lies in the slide（魔法はスライドにある）」という印象的なメッセージも含まれています。画像のシルエットは、まさにXperia Playを思わせるスライド式ゲームコントローラーの存在を示唆。
2011年の発売からすでに約15年。物理ボタンでゲームが遊べるスマホの登場を待ち望んでいたユーザーにとって、期待せずにはいられない内容です。
■発売時期は未定、詳細発表に注目
現時点では発売時期やスペックは明かされておらず、正式発表も“近日公開”という段階。しかし、単なるゲーミングスマホでは終わらないユニークな製品になることは間違いなさそうです。
近年はクラシックゲームのリメイクや復刻が盛り上がりを見せ、携帯ゲーム機風デバイスも再評価されています。そんな流れの中で登場するAyaneoのスマートフォンは、スマホゲームの体験を再定義する存在になるかもしれません。
続報に期待したいところです。
