Snapdragon 8 Gen 5の仕様とベンチマークが流出 初採用機は年内登場の見込み

Qualcommは先日、最上位モデルとなる「Snapdragon 8 Elite Gen 5」を正式発表し、すでに複数のハイエンドスマートフォンが同チップを搭載して登場しています。一方、その下位にあたる次世代ハイエンド「Snapdragon 8 Gen 5」についても準備が進んでいるようで、正式発表前にもかかわらず詳細な仕様とベンチマークスコアがリークされました。

TSMCのN3Pプロセス採用、Oryon CPUで構成

今回の情報は、信頼性の高いリーカーとして知られる「Digital Chat Station」氏が共有したもの。それによると、Snapdragon 8 Gen 5はTSMCのN3Pプロセスを採用し、Qualcomm独自のOryon CPUアーキテクチャを搭載します。

構成は

  • Ultraコア ×2(最大3.8GHz)
  • パフォーマンスコア ×6(最大3.32GHz)

という8コア仕様で、ハイエンド帯にふさわしい処理性能と電力効率を両立した設計になっているようです。

GPUはAdreno 840、ゲーム性能もハイエンド級

グラフィックス性能を担うのはAdreno 840 GPU。最上位のSnapdragon 8 Eliteと同じIPをベースにしつつ、周波数とパフォーマンスをわずかに抑えた構成とされています。動作クロックは1.2GHz

リークされたベンチマーク結果によると、

  • AnTuTu:330万点超
  • Geekbench 6 シングル:約3,000点 / マルチ:約10,000点
  • Aztec 1440p:100fps前後

という非常に高いスコアを記録。グラフィックスに関してはEliteより控えめな一方、ハイエンドゲームでも十分に余裕のある描画性能が期待できます。

発熱と安定性が改善か

Eliteより規模を抑えつつも、N3Pプロセスの恩恵により熱処理と消費電力は改善される可能性が高く、「持続性能」「電池持ち」「発熱管理」の面では8 Gen 5のほうが安定した挙動を見せる可能性も指摘されています。

初搭載モデルは今年11〜12月に登場予定

搭載端末として名前が挙がっているのは、

  • OnePlus Ace 6 Turbo
  • Vivo S50 Pro Mini
  • Honor GT 2

といった中国メーカーの新モデル。いずれも年内の発表が見込まれており、Snapdragon 8 Gen 5の実力は2025年末にいち早く確認できることになりそうです。

公式発表前とはいえ、スペック・ベンチマークともにハイエンドらしい数字が並んでおり、フラッグシップの“下位ではなく、実質セカンドハイエンド”といった立ち位置で市場の注目を集めそうです。

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